犬に好かれる「モテしぐさ」と犬に見下される「非モテしぐさ」。

散歩する犬 しつけ
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あなたは犬にモテる人か

ところどころではお話ししてますが、ここだけに着眼して記事を書いたことはなかった「犬に尊敬されるしぐさ、軽蔑されるしぐさ」というお話を。

だいぶん前に、知の小人ブログ本館の方で、「サルに襲われない方法」を書いたことがあります。

以下、しばらくコピペ。


かつて放送されていたTBSの『動物奇想天外』で、ニホンザルがなぜ女性ばかりを襲うのか、何をもって女性と判断しているのかという実験をしていました。

結果、ニホンザルは、女性の匂いでもなく体格でもなく声でもなく、「しぐさ」を見ているんだそうです。要するに、性別の区別のつかないただの人形であっても、それに女性らしい動きをさせれば女性と分かるということですね。うちまた気味で歩き、不穏な動きや声を察知すると後ずさりする。これを見てサルは女性だと判断して、荷物を奪い取ろうとするわけです。

今は保護のためほとんどいなくなりましたが、大阪の箕面公園もかつてはニホンザルで溢れかえっており、遊びに行けばあちこちで女性の悲鳴が響いていました。たしかに男性が襲われることはまずありません。

実は私も個人的に実験してみたことがあるんです。男性が襲われることはほとんどありませんが、目が合うとちゃんと威嚇はしてくるんです。その際、普通の人なら速やかにその場をサル…いや、去るのですが、いくら凶暴なニホンザルとはいえ、自分の何倍もの体格の相手と本気でやり合おうとするのか?と疑問に思ったんですね。ということで、わざと目を合わせ威嚇させた後にこちらから近づいて行く、ということをやってみたんです。ちょっと怖かったですけどね。するとニホンザルはそそくさと逃げていきました。ニホンザルは、相手が戦う意思があるかどうかをちゃんと見極めてるんですね。

実際、同じ女性でもお茶屋のおばちゃんが外に出てら一目散に逃げていきます。お茶屋のおばちゃんは歩く速度も歩幅も違います。シルエット見ただけではオッサンです。しかもホウキを持っています。「やったるぞ、こら」という姿勢であり、冷静に考えてニホンザルが勝てる相手ではないのです。サルはよーくわかっているわけですね。


 

犬だって人間のしぐさを見ている

さて、犬の話。

これはプロの研究機関ではなく、私の観察から推察されることですが、犬も人間のしぐさをよく見ています。

この記事の主題の結論を先に書いてしまうと、

犬に対峙して、後ろに退かない

というのがすごく大事なのですよ。

 

叱る時

例えば犬が何か悪いことをして叱る時に犬が逆に威嚇してきた場合、ダメな飼い主は後退するんです。出していた手を引っ込めてしまいます。これ、ダメなんですよ。

犬にとってはこれが成功体験となり、「飼い主は自分がコントロールできる」という悪い学習をしてしまうことになります。

「だって噛まれたら痛いでしょ」

いやいや、あなたが自分の意思で飼い始めた犬でしょう。飼い主が噛まれて誰が迷惑するんですか。

そもそも、噛まれても大した怪我もせずに済んだ幼犬の期間にしつけができなかったあなたが悪いんですよ。いざ成犬になったら噛む力も強くなって怖い。そりゃそうですよ。でも飼い主のあなた以外に誰がやるんですか?って話です。

分厚い皮の手袋でもなんでもして、犬を抑えつけてください。それをやらないと犬は死ぬまで治りません。とにかく退いてはダメなんです。

 

おやつを与える場合

これについては過去にも書きました。

犬を飼ってるくせに、本当に多くの飼い主が犬のことを理解していません。

おやつを高いところに持っていると犬は飛びついてきて当たり前です。それを「行儀が悪い」と思うのは完全な的外れで、犬が飛びつくのは、過去にあなたが手に持っているおやつに飛びついて食べることができたために、学習した結果なのですよ。

「おやつと一緒に手を食べられる」なんてことを心配してビクビクしてまでよその犬におやつを与える意味がどこにあるのでしょうか。怖がって手をふらつかせてたり、「あー、ちょっと待って待って!」と後ずさりなどしてしまったりすると、犬は余計に飛びつきたくなるものです。

「飛びついてきたら絶対におやつはあげない」というのを徹底すれば良いのです。犬が我を忘れておやつを食べようとしてきたら、体は前に、そしておやつは隠してしまう。すると犬は自らおすわりをして待つようになります。

なんでこんな簡単なことが分からないのか、本当に不思議です。

 

犬がじゃれてきた時

「主従関係」という言葉が嫌いなキラキラ系しつけ論者だと、「後ろに退くな」というフレーズを聞いただけで、「そんなに人間が偉そうにしたいのか!」などとトンチンカンなことを言い出してもおかしくありません。

しかし「退かない」ことの重要性は、叱る時やおやつを与える時だけではなく、犬が愛情表現してきた時もまた然りなのです。

私のことが好きな犬の中には、私を発見するなり、襲い掛かるように飛びついてくる子も結構います。

そういう場合にダメな対応は「体をのけぞらせて避ける」ことです。

私は犬に飛び掛かられようが、引っかかれようが、甘噛みされようが、鼻の穴にベロを突っ込まれようが、一切拒絶しません。

でも犬がその人のことを好きなのは変わりないでしょ

というのは間違っていませんが、正しい結論ではありません。

 

犬は安定したものを好み尊敬するようになります。そして不安定なものを軽蔑するようになります。

一見同じように見える「愛情」であっても、そこに尊敬の念を伴うか、軽蔑するかの違いは非常に大きなものがあります。

ちょっとした愛情表現であっても、どっしり構えて受け入れてくれる相手には、犬は愛情+畏敬の念を持つようになります。

 

以前にも挙げた例ですが、飼い主が抱っこしようとするだけ唸るある犬は私のことが大好きで、それこそ先述のような態度でいつも受け入れています。その犬は私がどんな抱っこをしても一切私に唸ることはありません。よその犬なので一度も叱ったことなどありませんが、その犬は私を尊敬し、自分がコントロールできる相手ではないという認識を持っているわけです。

つまり、鼻の穴を舐めさせると犬に尊敬されるのです。

まとめ:とにかく退くな

ここで言ってることは極めて単純。

とにかく後ろに下がるな。

これだけです。

本当にこれを意識するだけで、しつけが変わります。

犬に対して「エラそうにする」のではありません。

あなたは犬にとって唯一にして、なくてはならない「拠り所」であり、「生活の土台」です。

その土台がグラグラしてたら犬は不安になるのです。

 

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