【犬のしつけ】「犬が懐いている」という勘違い

走る犬 しつけ
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中途半端な線引きは犬に理解できない

そんな行儀の悪いことをさせたくなければ、人間の食事と犬の食事の間にきっちり線を引くことが必要なんです。でもそれができない飼い主がたくさんいます。

「だって犬は家族なんだもん!(キラキラ)家族がおかずをほしがったらあげるのが当たり前なんだもん!(キラキラ)犬は家来じゃないんだから!(キラキラ)」

と言ったノリで。

だったら一切何も教えなければ良いし、しつけ論を論じる必要もないでしょう。犬の好きなようにさせれば良いんです。

『ダウンタウンDX』にムツゴロウさんが出演した際、その日常生活が紹介されていましたが、寝ぼけ眼で起きてきたムツゴロウさんは朝ご飯として超大盛りのカレーを手にしています。「そんなに食うの!?」と思いきや、そのまま地べたに座り込んだムツゴロウさんに大型犬が近づいてきたかと思うと、そのカレーを一気に平らげてしまいました。ムツゴロウさんが食べたのはほんの何口かです。

そのカレーにタマネギが入っていたかどうかは知りませんが、ここまでやれるからムツゴロウさんは尊敬できるのです。

 

“詩人”が何を言おうが、犬は強いボスと規律を求めている

散歩仲間で私の可愛がっている犬がいます。非常に明るく愛想の良い犬なのですが、ひとつ難点があるのは、特定の犬に対してかなり攻撃的になり吠え続けるという癖。その際、女性の飼い主の「しつけ」は、例によって「叱っているつもり」なだけの火に油を注ぐようなやり方です。で、時々私がリードを預かって「こうやるんです」と叱り方を含めて対応を指導。その時だけは犬は大人しくなります。

あ、言っときますけど、よその犬のトレーニングは私も非常に大人しいやり方をします。うちの犬なら遠慮なくできることも、この手の飼い主さんは私が本気でやるとドン引きするでしょうから。

そういう指導をしても飼い主さんはなかなかマネできません。まあ、しょうがないでしょう。

で、その犬の私に対する態度というのが面白くて、その日に初めて会った時の態度がちょっとずつ変わってくるんです。具体的に言うと、飛んできて顔をべろべろ舐めまくるんです。犬の「顔を舐める」という行動の心理はそう単純なものではなく、ポジティブな感情とは限らないケースもあります。が、呼んでもないのに尻尾を振って飛んで来て舐め始めたら、それは間違いなく「好き」と「尊敬」と見ていいでしょう。

で、なぜこの犬が私のことを【好き】で、尊敬するようになったと言うと、

・めっちゃ遊んでくれる(しかも他の人とは違うやり方で)
・強い
・規律をもって叱る(一貫している)

と言った要素が考えられます。個々の詳細はここでは割愛しますが、要するに私はその犬から信頼を得ているのだと確信しています。元々人間への関心度が非常に高い犬なので、もし預かれば3日もかけずに無駄吠えを治す自信もあります。

ここで着目すべきポイントは、犬は私のことを「消去法的に選んだ逃避先ではない」という点です。

 

それでもポエムには勝てない

なんてことを書いても、詩人の前では無力です。なんせ共感を得られませんから。

「そんなものはこじつけだ」
「犬は恐怖に怯えておりカーミングシグナルとして顔を舐めに来ている」
「そもそも作り話だ」

そんなことより、

犬は家族♪
甘えてくれて光栄♪
飼い主は優しいのが良いに決まってる♪
犬が嫌がることなんてしちゃダメ♪
しつけっていつまでにしなきゃいけないなんてことはないですよね♪
がんばれワタシ♪

何を信じるかはあなた次第です。
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