「甘噛み」と「本気噛み」の違い

しつけ
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犬の噛み方には複数の種類がある

うちの犬の噛み癖が治らなくて困ってるんです…

それって甘噛みですか?本気噛みですか?

すごく痛いんです…

なんと的を得ない回答でしょう。

犬を飼っている方なら、犬の噛み方には大きく分けて「甘噛み」と「本気噛み」があることはご存知ですね。

私に犬の噛み癖について相談してこられる飼い主さんの中には…というか多くが、実はこの区別をちゃんとできていないのです。

本題は「実は5種類に分けられる犬の噛み方」なのですが、まずは基本から押さえておきましょう。

 

「甘噛み」と「本気噛み」の違いとは

冒頭の相談者の返答がなぜ的を得ないかと言うと、噛み方の違いを「自分が感じる痛みの違い」でしか区別していないからです。これでは、犬を理解しようと言う意識が足りていないと言わざるを得ません。

「甘噛み」と「本気噛み」の違いは、人間が主観的に感じるものではなく、【犬の意図】で区別されるべきものです。

歯がなくて噛まれても痛くないけど「本気噛み」ということもあれば、力の強い大型犬で「甘噛み」だけどめっちゃ痛いという場合もあります。

ではその「意図」とは何かというと、「攻撃の意図」です。

噛まれた方が痛くても犬に攻撃の意図がなければそれは「甘噛み」、痛くなくても攻撃の意図があればそれは「本気噛み」です。

 

甘噛みはやめさせるのではなく「コントロール」させる

人間側の主観を基準にして誤ったしつけ方をしてしまうのは素人さんに限ったことではありません。巷ではプロのトレーナーが「甘噛みをやめさせる方法」を教授しており、成犬になっても精神的に未熟な犬を作り出すことを助長しています。

当ブログではずっと主張していますが、甘噛みは幼犬が「知ろう」としていたり「遊ぼう」としていたりする本能的欲求なので、やめさせてはいけないのです。人間の赤ん坊だと何でも触りたがり、口に入れたがる。これを「悪いこと」としてやめさせるのか?って話です。

純然な犬社会の中では幼犬同士が甘噛みの応酬、すなわちワンプロで遊ぶのが普通なのに、人間に飼われるとなったらそれは「悪いこと」だと教えるのは実に身勝手な話です。

甘噛みの対処法は、「やめさせる」のではなく、積極的に噛ませ、そして次第に、

「相手を選ぶ」

「加減を調節する」

「相手にその意思がない時はやめる」

ということを覚えさせるのが肝要です。

子供の時期にいかにも子供っぽいことを存分にやらせることが、結果的に犬の精神的な成長に繋がります。

過去にも触れていますが、自称トレーナーの中には、「嬉しい興奮であっても興奮はストレスだからダメ」というしつけ理論を主張する人がいますが、これは人間の子供に「滑り台を滑るな」「鉄棒にぶら下がるな」「ブランコこぐな」と言ってるのと同じのトンデモ理論なので気を付けてください。

 

飼い主への本気噛みは絶対に許してはいけない

甘噛みは積極的にさせるのに対し、本気噛みは絶対に許してはいけません。

「甘噛みか本気噛みか分からない」「攻撃意図があるのかどうか分からない」

と言う人がいたら困ったものですね。それが分からない人なら犬なんて飼うべきではないのですが、今言ってもしょうがありません。

「犬にとって嫌なこと」であれば分かりますよね。それをされた犬が唸ったり噛んできたりすれば、それが「本気噛み」です。例えば自分が寝ているソファーを取られそうになった時、ハーネスを着ける時、食事中に触られた時、おもちゃを取られそうになった時、シャンプー・爪切り等々。その時に相手を遠ざけようとする行動があればそれが「攻撃意図」です。

その際、噛む以前に、唸ったりした時点で即座に対処しなくてはいけません。飼い主に対して攻撃意図を持つこと自体許してはいけないのです。

「だって、犬にとって嫌なことされたら怒るのは当たり前ですよねー♪」

とこれも自称トレーナーの主張ですが、とんでもない。飼い主がしかるべき規律によって犬に接するなら、飼い主の犬に対する行動は100%「良いこと」なのですから、犬の方が認知錯誤を起こしているのです。そういう態度を犬が見せたら、飼い主と犬の間に信頼関係が築けていないということなのです。

もし犬が攻撃意図を見せてきたら、その瞬間に首を持って床に抑えつけてください。叩く必要はありません。動けなくして5秒間待つだけ。これは多くの人にとって幼犬の間にしかできません。そのまま成犬になってしまうと、素人さんには修正ができません。

 

ブログのSEO的にはもっと長い文章を書けと言われるのですが、どうも一記事で長く書いても読まれてる気がしないので、ここで記事を分けます。

「本当は5種類ある犬の噛み方」についてはこちらを。

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