あなたの犬はどれ?犬の「噛み方」5種類

しつけ
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犬の噛み方には5種類ある

と言っても、私がとりあえず5つに分類しただけですけどね。あなたの犬に「噛み癖」があるとしたら、以下のうちどれに当てはまるか考えてみてください。

 

コントロールされている甘噛み

犬がスポーツとして健全にワンプロを楽しんでいる噛み方です。「やられたらやり返す」「やったらやり返させてあげる」これを繰り返す。相手の感情を読み、加減をコントロールできている状態で、理想の形です。

コントロールされていない甘噛み

相手の都合を考えず、自分の噛みたいという欲求だけが前面に出てしまっている状態。ワンプロを覚えてまだ間もない4~5カ月の幼犬に多いのですが、成長過程であれば当然です。一方、家族や友達にワンプロの相手がいなくて大きくなってしまった犬、特に大型犬の場合は、本当に痛いし、ちょっと厄介です。と言ってもやることは同じで、その痛みに耐えながらコントロールすることを覚えさせるだけ。「甘噛みしたから」叱るのではなく「制止を無視した際に」叱る必要があります。

ここから本気噛み

未必の故意

群れの秩序を重んじる生活指導タイプの犬は、不規則で派手な動きをする犬や、むやみに近づいてくる犬に対し威嚇することがあります。その威嚇とは怖い顔で吠えることなのですが、「それ以上の距離は『歯が当たる』こともあるぞ」という、言わば「未必の故意」を認識した上でやっている場合があります。基本的に怪我はさせません。嫌な相手がキスしてきたらビンタくらいするのが当たり前で、割と健全です。

単発噛み

歯を当てるのではなく、口を閉じる=噛むという動作が伴います。もちろん良いことではありません。意識としては「未必の故意」と同様で、相手を遠ざけることが目的です。

仕留め噛み

恐ろしいのがこれで、相手を殺すことを目的とした噛み方。簡単に言うと噛んだまま放さないのです。それが首元であれば窒息するまで、それ以外の部位であれば食い千切ろうとするわけです。もちろんそれまでに人間が止めに入るのでそこまでに至ることはなかなかありませんが、飼い主がこれを「仕留め噛み」かどうかはちゃんと見極めなくてはいけません。完全に異常な噛み方ですが、多いんですよ。

 

「コントロールされていない甘噛み」の対処法

あなたが我慢強いのであれば別に対処しなくても良いのですが、痛いことを避けたい、あるいは積極的に良い犬にしたいという場合には対処法があります。

と言ってもやることは単純。犬の噛む強さに比例して、犬のほっぺたの肉を握るだけ。犬が強く噛めば自分も同じ強さで噛まれる(握られる)。犬は次第に調節することを覚えます。あとはお互いの顔をくっつけ合うのも有効です。……と言ってもこれ、書くと簡単だけど、実践するのはちょっと難しいかもしれません。それをやる側の人間が怖がっていると無理です。

 

「単発噛み」の対処法

これいろいろとバリエーションがありまして、細分化することもできるんですが、噛むに至るまで経緯で言うと、例えば明確にこちらに向かってくる相手に噛むのではなく、そばを通るだけで噛もうとする犬は大いに問題です。支配意識が強すぎるんです。噛む強さも問題で、相手が怪我をするような噛み方は加減が分かっていないということです。もっとも、噛むという時点で間違っているので、対処は必要なのですが、その度合いも問題になるのです。

対処法としては、別の記事にも書いた通り、首を持って地べたに抑えつけること。で、その時に、攻撃対象になった犬の飼い主にも協力してもらって、その犬を近づけてしまうんです。その犬が物理的に接近状態にあることに慣れさせ、「敵ではない」ということを教えるわけです。

この方法で割とあっさりと、「単発噛み」から「未必の故意」にランクダウンさせることができたりするんです。

でも「首を持って抑えつける」ってのがなかなかできないんですよねぇ。

檻の中の犬

「仕留め噛み」の対処法

これは論外。もしあなたの犬がこうなってしまっているなら、死ぬほど後悔して里親を探すか、プロのトレーナーに預けてください。その飼い主の下で犬がこういう行動を起こしてしまうと、その飼い主が修正するのは100%不可能です。そして、生涯犬を飼おうなんて思わないことです。

実際に「仕留め噛み」をする犬を身の回りで何例か見てきましたが、どれもこれも普段からの接し方が成っていません。

そもそもの話、犬をしつけるということは、飼い主と犬の間に主従関係を形成することに他なりませんが、飼い主に「強さ」や「規律」がなければ主従関係を築くことはできません。

「主」である飼い主は、怒らせたら怖いということと同時に、自分を守ってくれる保護者でもあるということです。主従関係ができていないということは、自分の保護者がいないということですから、自分の身は自分で守ろう、さらには飼い主も守ってやらなくては、という意識が生まれます。

さらに仕留め噛みをするような犬は、深刻な認知錯誤を起こしていて、物凄く厄介です。野犬の社会で育った犬の方がよほど安全でしょう。ハッキリ言ってしまうと、その状態のままだとリードを着けていても外に出すのは危険です。

プロに任せると言っても、プロでもなかなか修正は難しいでしょうから、ちゃんとトレーナーの実績を調べた上で任せてください。

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