甘噛みにも限度はある。

攻撃性

私の周辺のお話。

数か月前に知り合った(例によって犬種は明かしませんが)もうすぐ1歳になる大型犬がいるんです。知り合った当時はまだ「幼犬」の月齢ですが、幼犬と言っても7~8か月でもう十分デカい。その犬がすんごい遊びたがるわけです。その遊び方は、「甘噛み」です。

ところが子供と言ってもサイズがサイズなので、この甘噛み、痛いを通り越して怪我をしかねないレベルなのですよ。好きに噛ませていたら骨がミシミシ言いますからね。「痛い」については相当我慢強い私ですが、怪我をするのは嫌なので途中でやめたり叱ったりするわけです。

その間、飼い主は何をしているかというと、ポケーっと見てるだけなんですよ。一応ね、

こら…

ダメだろ…

とギリギリ聴こえるか聴こえないくらいの声で何かしらは口から発しているのですが、犬の耳に届くことはありません。

不思議なのは、ここはご夫婦のどちらかが散歩に連れて来るのですが、旦那さんも奥さんも全く同じなのですよ。我が飼い犬の暴力的振舞いを遠くから(物理的には近いですよ)他人事のように眺めては、「痛いでしょ?この子、こうなんですよ…」と。

私が飼い主さんの前でわざわざ叱るというのは、「しつけができていませんよ」と言うことを暗に示しているのですが、これが全く通じず、毎回同じことを繰り返します。

 

しかしこの子、単に運動不足(遊び不足)なだけで、基本的にはかなり賢い犬だということは見抜いておりました。ほんのちょっとした態度からそれが分かるんです。それでも力と勢いがハンパではなく、「遊びでも絡まれたらシャレにならない」と皆近づきたがりません。なんせ私が途中でやめさせるくらいなのですから、相当危険なんですよ。

そこを踏ん張って(よその犬のために)ギリギリのラインまで遊んでやることを続けていたら、今では加減を覚えて、「手を噛む時は力を緩める」ということも覚えました。急速に「大人しい、良い犬」になろうとしています。

自画自賛するわけではありませんが、いや、自画自賛しますが、多分数日に1回会う私のおかげなんですよ。好きなように噛ませるけど、度が過ぎたら叱る。この「叱る」というのも難しくて、自分の飼い犬なら何の遠慮も要りませんが、なんせよその子ですから、飼い主が引かない程度にとどめなくてはいけません。その絶妙な調整によって根気よく遊んでやっていたら、良い子になった、と。

この子の場合、大型犬であるがゆえにただの遊びでも人間に危害を加える問題行為になったのですが、一方で大型犬であるがゆえにこれといったしつけもせず(私が幾分か協力したにしても)問題もだんだんと消失していきました。それはこの犬の先天的個性によるところも多分にあります。しかし、大型犬と言ってもしつけが楽な部類には入らない犬種特性を考えてもかなり微妙なところで、もう少し先天的要因が悪かったらと考えたら結構ぞっとします。

こういうことがあるから、私はかねてから「大型犬は飼うな」と主張しているんです。

 

この後に、シーザー・ミランの番組に出てきた「多頭飼いの飼い犬同士が殺し合いをしてしまった話」や「犬同士の本気の喧嘩を止めさせられないYoutuberの話」に繋がるのですが、ちょっとレベルの違う問題になるので、一旦ここで切ります。

ポイントは、「飼い主がボスになることの重要性」です。

ではでは。

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