【犬のしつけ論】マウンティングしたがる“センモンカ”は要らない。

獣医 その他

批判は受け付けます。しかし…

そもそもほとんど読む人がいないので、批判もされにくい当ブログなんですが、それでもたまたま目についた人からご批判を受けることはあるのですよ。

で、その「批判」について。

これは当ブログ本館の方ではよく書いてることなんですが、私は相手の年齢・性別・職業、その他一切差別せずに批判は受け入れるんです。

唯一の条件は、「根拠を明示する」ということ。

これは議論の基本でして、逆にこれさえできていれば、相手は5歳児だってかまわないんです。

 

このツイートは、顔文字見て頂ければ分かるように、単なる非難なんです。

そして根拠がない。だからこちらも反応のしようがないわけです。

プロフィールによると、ツイート主は現役の開業獣医さんだそうで、年齢や性格によっちゃ私のブログなんて不愉快そのものでしょう。なんせ「医者に診せてもムダ」って書いてるんだから。

しかしそれは煽り気味に書いたタイトルのことであって、記事本文には、「犬の調子が悪ければ獣医に診せるのは飼い主の義務だ」と私は書いております。

 

私の書いた当該投稿の主旨は、

人間にも“OPP芸人”みたいな人はたくさんいるのに、慢性的な不安症によるものであったら、医者に診せても無駄で、犬の不安がどこにあるかを再考して飼い主の態度を改めるべきだ

というものです。

ところが、これを読んでか読まずか、たとえプロである獣医であっても、その人格が未熟であれば、あるいはちょっとばかし男性ホルモンが過剰であれば、「わしディスられとる!」と短絡思考回路から被害者意識が生まれ、あるいは「素人が分かったようなことぬかしとる!」と“センモンカ”の小さなプライドから、闘争本能に火が付き、マウンティングを取ろうなんて行動に出てしまうわけですよ。

 

自分の専門分野がそのままアイデンティティーを形成しているような人の人格は、幼稚で脆弱です。

専門分野の話でツッコミポイントを見つけるや、マウンティングをしないと気が済まない。これってクソの役にも立たないんです。

プロのやるべき仕事とは

私の書いた記事について、プロの獣医がやるべきことは、何かしらの病原体や内臓疾患が原因でない、つまりストレス性の嘔吐・下痢が臨床においてどのくらいの割合で認められ、どのようにして治癒したかという情報提供であるはずです。

私の書いていることが間違っている可能性だって当然あるわけで、その場合だって、「コレコレこういうデータがあって、それとは相容れない内容なので、妥当性が低い」と指摘すれば良いのです。それが科学であり、プロの仕事というものでしょう。

“専門家”ってどこからどこまでの専門?

当ブログでは、「どうやったらそんなしつけができるんですか?」と私に聞いてきた獣医さん(※)の話を過去に何度かしましたが、この獣医さんはつまらないプライドなど持っていない、本当の意味でプロ意識を持っておられた先生だったのかもしれません。

獣医は動物の病気を診るプロではあっても、しつけのプロではないので、当たり前と言えば当たり前なんですがね。

(※)病院で、2匹の犬を待合室の椅子に座らせ、名前を呼ばれたら私が先に診察室に入り、指を鳴らして「おいで」と言うと2匹が駆け込んでくる、その後獣医さんがどうしようがじっとしている、といった様子を見てのことです。
ちなみに、「飼い主が先に診察室に入って、合図で犬を呼ぶ」というステップは、犬が病院や獣医を怖がらないようにするためのおまじないみたいなもので、実はすごく大事な儀式だったりします。

分からないことを「分からない」と言える人間こそ信頼できる

知らないことを知らないと言えるのが本当の知性であり人間性で、自分の感覚に反するものには罵倒を投げつけるというのはその正反対なのですよ。

間違っていると思ったら、理詰めで論破すればいいわけですよね。でも、それすらしないから私はのうのうとしてられる。

もし私が有害な情報を撒き散らしているのなら公害なのですから、プロなら責任を持って排除しなければならないはずなんですが。

専門分野であっても分からないことは当然出てくるわけで、例えば私の家族が原因不明の発熱で受診してもらった時、その若い医師は「私には分からないので、とにかくなるべく多くの先輩医師に症例を知らないかどうか聞いてみます」と、なんとも意外な返答が返ってきたのですが、私はこの医師を「信頼できるプロ」と判断しました。

別の機会で、今度は私が病気になった時、実に偉そう(偉いであろうという意味)なベテラン医師が、聴診器を当てることもなく、熱を測ることもなく、脈すら診ずに、ただ薬を処方され続けて、それが誤診だと判明するのに数か月かかったこともありました。

後から医師の卵である知人に聞いたところ、この医師はガチガチの(悪い意味での)保守派で、患者も若手医師のことも人間とすら思っていないようなところがあり、その知人が学会で質問しようと声をかけても一瞥もくれなかったとのこと。

目的は犬の幸福である

医療は皆を幸せにするためのツールであるはずが、この医師にとっては医師と言う立場そのものがステータスであり、自己を形成しているのです。つまり、プライドが白衣を着てたわけですね。

当ブログで犬のことを書き始め、さらにサイトを分けるまでになったのは、世の中に、人間の勝手で無暗に不幸にされてしまう犬があまりに多いことを懸念して、その解決法として、でした。

ここではかなり辛辣に書くことが多いのですが、それは今現在犬を飼っている人を心地よくさせることが目的ではないからです。目的はあくまで無力な犬を幸せにすることであり、モラルや覚悟や飼育スキルの欠如した自分本位の飼い主から犬を守ることです。

その目的が共通している限りにおいて、当ブログではどのような批判も受け入れますが、自己満足のためのマウンティングは心から軽蔑するだけです。

獣医といえば最低6年間獣医学部に通ったはずで、家庭の経済事情もそれなりに恵まれていないと能力だけではなれない職業です。さらに国庫からの多額の補助金も投入されていることを考えると、そこにはそれなりの公共性が付随してくることになります。

このブログも獣医学も、あくまでツールなのですよ。

以前に当ブログで、ペットショップ店員出身の“ドッグトレーナー”を自称する方のブログの内容があまりに酷かったので引用して批判したところ、複数の“手下”がコメント欄を荒らすという事態になったことがあります。

削除申請もないので記念に当ブログが存続する限り置いておくつもりですが、別に晒したいからという訳ではないのですよ。【人間のクセに】いとも簡単に理性を失って目的を見失うことの愚かさを、私も含めて多くの人間の脳の中にはあるんだということの戒めなんです。

「感覚として気に入らない存在は攻撃、排除する」

これはまさしく犬の原始的な本能であり、それを修正するのは理性の強い人間の役割であるはずなんですが、人間はいとも簡単にそれを忘れて動物になってしまうんです。

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