狂犬病ワクチン真理教。最終的に困ったらこれを言う。野犬の捕獲と殺処分だって行政の義務でしょうに。ひょっとして、ずっとからかわれていたのか……? https://t.co/gtbEEofkk9
— 小ライス (@shorice_hitotsu) June 28, 2020
これは、
この討論における相手の方が、最終的に「いずれにせよ、ワクチン接種は義務です」としたことに対する私の反応です。
私のこのツイートについた引用リプライがこちら。
こんなん言う割には分析がイマイチ。
人が最も感染しやすい経路はどこか、都市型森林型の違いは何か、その国の歴史はどうか、を考慮しましょうぜ。利権の話まで持ち出してしまったら合わせ技で一本です。
なんでそんなにワクチンが嫌いなんだろうか。 https://t.co/B3B8xAxsvX
— 和尚@座禅 (@ykosyou3) June 28, 2020
プロフィールより「10年目の獣医」らしいです。
「こんなん言う割には」の「こんなん」が何を指しているのか一切不明。私のツイートは、科学的考察において合法性を持ち出す馬鹿馬鹿しさを指摘したものですが、この人の書いていることは全く関係がありません。
「感染経路」についてはこちらにとっても最重要の要素であり、「野犬と飼い犬とで何が違うのか」はそれまでのツイートに書いています。何か知ってるなら教えてくれれば良いわけですよ。でも教えてくれないんですね。
以下、私のツイートまとめです。
「最も感染しやすい経路はどこか」って、これだけ書いてもまだ分からないんだから、ある種の人達の眼には「野犬」という言葉にモザイクがかかるようになってるのか。しかも獣医さんとのこと。
「最も感染しやすい経路」「都市型森林型の違いによる感染リスクの違い」が大事なら、余計なチャチャを入れずに獣医の立場から説明すれば良い。根拠さえ明確なら賛同するが、推進派はどう考えても大事なところをあえてボカしている。そりゃ利権を疑うでしょ。
「なんでそんなにワクチンが嫌いなの?」は、そっくりそのまま「なんでそんなにワクチンを打ちたがるの?」と返すしかない。意味があるなら打つが、意味のないものに1円も使いたくないし、犬をリスクに晒したくもない。
「なんでそんなにワクチンが嫌いなの?」という感覚は、すでに狂犬病ワクチン接種が常識として日本の愛犬家にインプリンティングされているから生じる。考えれば当たり前ではないのに、皆考えないから「常識」となる。釣りをしない人に「なんでそんなに釣りが嫌いなんですか」と聞くようなものだ。
「その国の歴史」というよく分からないキーワードが出てきたので、この獣医さんのツイートを遡って見てみたら、別の獣医が投稿したこんなツイートが。これすごい。https://t.co/mD2HH7rNPK
— 小ライス (@shorice_hitotsu) June 29, 2020
さて、ここからハイライトです。衝撃です。
何故オーストラリアでは狂犬病の予防注射を打たないのに、日本ではワクチン接種が必要なのかをコップで例えるとこうなります。#狂犬病#アンチワクチネーション#いらすとやまじ便利 pic.twitter.com/XQpgw9OhL6
— てりやき@豪州獣医 (@happyguppyaki) August 17, 2019
画像も引用しておきます↓
ここから再度私のツイート。
これマジですごい。オーストラリアでは狂犬病ワクチンを打たなくても良いのに日本では打たなければいけない理由を図解で説明。そのポイントは「過去に存在してたかどうか」。日本は過去に狂犬病が存在した以上、永遠に、100年でも1000年でも接種し続けなければいけないらしい。
この理論に従えば、それこそマラリアだって天然痘だって「病原体が残っていない証明は誰にもできない」のだから、ワクチンを打ち続けなければいけない。コロナの自粛解除なんてもっての他だ。日本も世界も永遠に自粛を続けなければいけない。
不思議なのは、「オーストラリアに狂犬病ウィルスが存在しないこと」は一体、いつ、誰が証明したのかということ。存在しないどころか、オーストラリアでは近年、狂犬病ワクチンが効くほどの近縁種リッサウィルス感染動物が確認され、清浄国としては日本より格下の扱いになってるらしい。
こんなバカバカしい行動を取らなくても済むように、人類は統計学と「蓋然性」という概念を発明した。ワクチン接種義務のないイギリスで、狂犬病の侵入リスクは211年に1度であり、飛行機事故で死ぬ確率の200万分の1と確率が算出されたが、数字を理解できないヤツにいくら言っても意味がない。
この図解ツイートには「わかりやすーい♪」と1万以上のバ…いや、ピュアな人たちのいいねが付いているが、「コップAが無条件に完全無毒であるのに、コップBは何をやっても無毒であることの証明方法がない」ことを疑問には思わないようだ。小池百合子みたいな人が都知事でいられるわけである。
賛同者は「わかった」のではなく「共感した」に過ぎない。絵と平易な言葉でスコンと体に入ってくるというだけのこと。キリスト教は字の読めない大衆向けにステンドグラスを作った。絵と歌と平易な言葉で、大衆の心を共鳴させた。それと全く同じである。改めて、狂犬病ワクチンは宗教である。
狂犬病予防という宗教には宗派が大きく2つに分かれることが分かった。ひとつは「いつ入ってくるか分からない」派、今ひとつが「入ってくる心配はないが、知らない所で潜伏してる」派。この2派が討論する所を見てみたいものだが、多分やらないだろう。目的が同じだから。
先述の図解ツイートは、「狂犬病がいつ入ってくるか分からない」論を完全否定することになる。なんせオーストラリアでは過去に狂犬病が存在しなかったのだから、これからも入ってこない。その理由は分からないが、とにかくそうなのだ。
後ほど捕捉すると思いますが、この図解には大きなトリックがありまして、自分の方の「ない」~つまり「オーストラリアに狂犬病はない」は無条件に「絶対にない」としているのに、相手方の「ない」~つまり「日本に狂犬病はない」に対しては「だったらないことが証明できるのか」と、【相手にだけ】「悪魔の証明」を強要しているのです。
そのオーストラリアでは、狂犬病の兄弟にあたるリッサウィリスの一種が確認されていることはツイートの通り。日本では一切確認されていません。
でもそんなの関係ねー!!1万人の頭の不自由な人にとって、そんなことはどうでもいいのです。
つい先日、『武田鉄矢・今朝の三枚おろし』を聞いていましたら、テーマが脳科学で、「人は感覚的に気持ちいいと思ったことを『理解した』と思い込むようになっている」という解説がありましたが、まさにその通りですね。
ちなみに、悪魔の証明を持ち出して「『ない』と言えないなら『ある』ということだ」という無茶苦茶な論法は、加計学園問題でアベガー(特定野党)が安倍さんに使っていた論法そのままです。加計学園問題と言えば獣医学部新設の話……あーー怖いガクブル……。
まだまだ続きますよ~♪
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