改めて、柴犬は飼ってはいけない(2)~ペットショップ店員の見解~

柴犬食事 犬種

続きです。

さて、同まとめ(https://togetter.com/li/1292163)の中で、Butu_Butu(@butu_butu_)さんというペットショップ店員を自称する方が見解を述べられています。偏見だバイアスだと言われる前に先に言っておきますが、ペットショップに従事する人は悪だと、私は思っています。それでもこの方の仰ってることには8割がた賛同。

あとの2割は「間違っている」こともあるし、正誤よりも、モヤモヤする表現、文学になっちゃってる表現もあります。

躾の悪い犬はいますが、性格の悪い犬はいません。

いや、性格の悪い犬だっているでしょうよ。というか、それって定義次第ですよね。私は「『〇〇〇』みたいな犬が『性格が良い犬』とするなら」と定義しました。こういうのは余計なエクスキューズだし、すごく嫌らしい言い方をすれば「いかにもペットショップ店員らしい文言」ですね。

躾を十分にすれば、素晴らしいパートナーになります。

「素晴らしいパートナー」とは?これもよく分からない言葉。プードルよりコリーより素晴らしいんでしょうか?

『日本犬ってどんな犬?』

一言で言えば「人と対等な関係を望む犬たち」です。つまり洋犬のように主人に付き従うよりも、主人の隣に立ち共に歩くのを好む犬です。
神経質で独立心が強く頑固ですが、繊細で飼い主の様子を読み取る能力に長けています。言ってしまえば癖の強い犬です。

「繊細で飼い主の様子を読み取る能力に長けている」これは私に言わせれば明らかな間違いです。「繊細」は間違いありません。日本犬が繊細で神経質、これはその通りです。問題はその後で、「飼い主の様子を読み取る能力に長けている」これは何をもってこのような結論に至ったのか甚だ疑問です。

そもそもこの表現はどう受け取れば良いのかも実はよく分かりません。「飼い主の要望は口に出さなくてもちゃんと汲み取ってくれる」と言うような意味であれば完全なデタラメです。「飼い主の様子を観て、強さを査定し、従うかどうかを決める」だとしても間違い。日本犬はそういうタイプではありません。

ここから主語を「柴犬」にしますが、柴犬は「自分の世界」が大きい、元来自閉的性格の持ち主なんです。自分の内側の世界と外側の世界との接続がうまくいかないことが多いんです。だから友好的に近づいてくる人間に対しても唸ったり咬んだりする個体が多いのです。

普通の犬であれば、そのしつけには「人間の存在感を大きくする」接し方が必要になります。これは相手が柴犬であっても基本的に同じなのですが、柴犬の場合、これが通じづらいんですよ。

『日本犬はどんな人なら飼えるの?』

まず日本犬が、その犬種が好きなことが大前提です。犬種に対して情熱を持っている人は、日本犬の性質にも根気強く付き合うことが出来ます。
飼育する前に十分勉強をして、知識をつけて下さい。

これは全くその通り。「犬種なんて関係ありません!」とか「大事なのは愛情です!(キラキラ)」とか眠たいこと言ってるヤツは100回音読するべきです。多くは「その犬種」ではなく「その犬種の子犬が」好きだっただけなんです。

日本犬は手がかからないのではなく、察しの良い犬です。なので人が教えてあげないと、どんどん自己解釈で進んでいき、最終的には人や犬への接し方がわからない孤独な子になります。

矛盾。「察しが悪いからその認知修正のために積極的に働きかけないといけない」のです。

『犬を飼ったことないけど、日本犬が飼いたい。でも自信がない……』

自信がないなら飼わない方が断然良いです。諦めることもまた勇気ですし、素晴らしい選択だと思います。

激しく賛同。少なくとも、初めて飼う犬種ではありません。

続く

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