あなたが犬を可愛がるせいで、殺される犬がいる。
一昨日(※記事投稿当時)だったか、「愛犬の日」だったらしく、可愛い犬の写真や動画がツイッターを賑わせていました。
しかしながら天邪鬼な当ブログでは嫌なことを書こうと思います。
本当なら、ペットを飼うことについてもっと突っ込んだモラル論を語りたいのですが、それは次の機会に回して、まずは基本のベタなことから。
現在日本で飼われている犬の数はざっと1000万匹。
1年間に殺処分される犬の数はざっと10万匹。
その殺処分される10万匹は、飼われる犬とは関係なく存在するのではなく、ペットショップの売れ残りや元々飼い犬なのに飼えなくなった、飼いたくなくなったために手放された犬がほとんどなので、愛玩のための犬の「副産物」として発生する犠牲なわけです。
20匹の犬が天寿を全うする間に3匹が殺されるという現実
この数字をもう少し直感的に表しますとですね…
例えばあなたが犬を飼っているとして、普通に散歩に行っていれば、20匹くらいは顔見知りの犬がいるはずです。その20匹が15年生きるとしたら、その15年間の間に、どこかの知らない犬が3匹、二酸化炭素で窒息死させられているってことになります。
その20匹を15年間生かすために3匹が殺されているわけです。
多少実感が沸いたでしょうか。
自分の犬に癒されるために、知らない犬を殺してるんです。
あなたも私も。
犬を飼うことはエゴであるという自覚を持つべき
犬や猫を飼うということは、この原罪を背負うということです。
どんな飼い方をしようが、それは人間のエゴです。
だから犬猫は飼うべきではない、と言う趣旨ではありません。
エゴを完全に取り除きたいなら、とっとと自殺するべきという結論に至りますが、そこまでの極論を実行できる人などまずいないでしょう。私もその1人です。
だとするなら、そのエゴの部分をいかに小さくできるか。その努力は誰でもできるはずです。
ペット税くらい払ってもいいんじゃね?
高いドッグフードに美容院、良い服着せられて、誕生日には犬用のケーキ。
チャンピオン犬だかなんだかの仔犬になると軽自動車買えるほどのお値段。
その陰で、望まれないのに生み出され、必要ないからワケも分からずガス室で命を絶たれる犬がいる。
どうですか、ペット税くらい払いたくなりませんか?
そのペット税財源でペット住民票くらいあってもいいと思いませんか?
私はそこらへんの愛犬家を自称する犬好きよりも犬が好きだと自負しておりますが、だからこそ、今後のペットを取り巻く社会環境のあり方次第では犬猫の飼養を禁止する法律があっても良いと考えています。
次の犬の話ではそこまで突っ込んでお話したいと思います。
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