里親文化が根付く地域がある一方で…
ある地域(日本の話ですよ)で飼われている犬は、その多くが里子なんだとか。つまり、保護団体に保護された犬を引き取ってるわけで、それが地域の文化のようになってるんですね。こういう慣習が全国に広がってほしいものです。
そうかと思えば、私の身の回りでは、先日投稿したように、
犬種に拘る人ばかり。
しかもただ犬種に拘るだけではなくて、同じ犬種でもみるみる小さくなっていってるんですよ。
例えば、ボストンテリアで5kgない個体、1kg台のトイプードルとかね。
犬の小型化は様々な障害を生む
もう本当にやめた方が良い。
特に茶系(レッド)トイプードルは、股関節形成不全は当たり前、生後数年してから発覚する心臓を含めた内臓疾患、若年のガンなどの先天性の不具合が本当に目立ちます。何の支障もなく10歳を迎える個体は半分いるかいないか、くらいじゃないでしょうか。
近年は「小さな犬種が流行」ではなく、個々の犬種を小さくしていってるんですよ。しかもかなり急速に。それに伴い、様々な障害も増えるっちゅーわけですよ。
フレンチブルドッグも酷いもので、ウィキペディアには恐ろしいことが書いてあります。
ペットとしての人気のに伴い、2000年に入り、繁殖頭数が急増してきている 。繁殖数の急増と共に、フレンチ・ブルドッグの健康被害が近年顕著化しつつある。2013年にイギリスで獣医にかかったフレンチ・ブルドッグたち(総勢2228匹)が、どのような疾患を持っていたの統計では、72.6%もの犬たちに、少なくともひとつ以上の治療が必要な病気が認めた。
また、12.7%のフレンチ・ブルドッグが、重篤な呼吸障害(短頭種気道症候群)を発症していた。
フレンチブルは、鼻の通り道が狭い「鼻腔狭窄症」や、気道を蓋してしまう「軟口蓋過長症」といった病気を持って生まれてくる個体が多く、手術が当たり前になり過ぎて去勢手術の時に一緒にやってしまうケースも多いんだとか。
「可愛い♪」のために奇形を生み出して良いのか?
これさー、いくら何でもおかしくないかい?
こういう犬種であることを知ってて飼い始めたとしたら悪趣味そのものだし、知らなかったとしたらブリーダーやペットショップ店員がそういう説明もしなかった、あるいは飼い主が飼い始める前に自分から勉強しようともしなかったってことで、やはり倫理的に問題があるでしょ。
10匹に1匹以上の割合で【重篤な】呼吸器障害って、早い話、「絶滅させるべき犬種」ってことですよ。しかも世界でもトップレベルの暑さを誇る日本で飼うってどうかしてませんか?
「ブヒブヒ言うのがたまらない♪」そのブヒブヒってしんどいからブヒブヒ言ってるんですよ?
「可愛い♪」という言葉で浄化しようとしたって、その「可愛い」のためにわざわざ奇形種を作り出してるってことですからね?
障害がある⇒金がかかる⇒手間もかかる⇒飼い主が依存される⇒「ああ、この子には私がいないと」と余計可愛くなる⇒その状況に飼い主が依存する
という構図です。なんと愚かな。
殺処分を作り出しているのはペットショップではない?
さて、話は少し変わって、かつて殺処分の問題をめぐってツイッターでこんな投稿がありました。私は関わってませんが。そのままの引用は避けますが、要旨はこんな感じ。
犬の殺処分についてペットショップを叩いてる連中、お前ら殺処分の現場に行ったことあんのか?ほとんどは雑種だ。ペットショップで雑種売ってると思ってんのか?バカ。生体売買なくしたって殺処分される犬は減らねーんだよ!
つまり、殺処分についてペットショップには責任がないということを言いたいようですが、だとしたら日本で飼育されている雑種は山で捕まえてきたり、そこらへんを歩いている野良犬だったってことですかね?
そんなワケがありません。
雑種もほぼ100%ブリーダーやペットショップなど生体売買で家庭にやってきた個体の子孫なのです。
そして現在でも子犬は無償譲渡されるケースは稀。ほとんどはお金を伴って取引される商品なのです。
うちの犬はそれこそ純然たる(?)雑種ですが、このご時世、散歩に出るとうち以外に雑種なんて1匹たりともいませんよ。8割が純血種、2割がミックス犬といったところでしょうか。
ほとんどいない雑種犬が子孫を作ったって「ほとんどいない」訳でして、結局商取引される生体がなくなれば、殺処分される犬もほぼゼロになるんですよ。これってつまりは、日本から家庭で飼育される犬がいなくなるってことですけどね。
まあ、かねてから指摘しているように、「愛犬家」とかあるいはペットショップ店員とかの知的レベルって低い(もしくはモラルが低い)ので、こんなことを堂々と言えてしまうのです。そりゃ殺処分は減らないでしょ。
↑YAHOO!知恵袋に投稿されたある質問。
「豆柴には弱い個体が多いと聞くけど大丈夫?」という趣旨。
それに対する回答のひとつがこれ。
2代目と3代目は膝蓋骨脱臼の手術をしましたが、他には大きな病気はしてません。
うぉいっ!!!
十分弱い個体やないか!!
まとめ
小さい=可愛いという感覚を捨て去ってください。
どうしても小さい犬が欲しいなら「元々小さい犬種」を選んでください。
犬種を選ぶ際は見た目の可愛さよりも、性格やその他の特定を見てください。
できれば犬種に拘らず、ミックス犬を。さらに保護団体には貴方を必要とする殺処分待ちの犬がたくさんいます。
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