ピットブル咬傷事件について、次は「対策」です。
結論から先に行きますね。
1.闘犬を禁止する
2.犬の「戸籍」を作る
3.犬の飼育について厳しい規制を設ける
闘犬の禁止
愛好家には多少同情するところもないわけではありませんが、それでももう闘犬という文化を肯定できる時代ではないでしょう。副次的に派生する問題が大きいのですよ。
まず戦わされる犬が可哀想です。
比較的穏健なやり方をしている日本の土佐闘犬でさえ、流血はもちろん、耳が引きちぎれたりするのは当たり前にあるそうで、それを見て楽しむなんて言う文化はなくなっても良いでしょう。
また先の投稿に書きましたが、闘犬って訓練でも興奮状態にさせているわけですよ。一般的な愛犬家が「噛まないように」教えるのに対し、闘犬は当然ながら「噛み殺す」ことを教えているわけです。試合が始まれば瞬間的にアドレナリンを爆発させるよう訓練されているわけですね。そのスイッチが強固なもので、ある特定の合図以外では絶対に興奮状態にならないのならともかく、そこまできれいに境界線を引ける犬などいるのだろうか、と。もちろんそうでないから事故は絶えないわけですよね。
動物同士を戦わせたいなら、ポケモンでもやりゃ良いじゃないですか。
犬の戸籍
現行の犬の登録制は半分形骸化したもので、これを違反したところで実際は取り締まりなどされません。本当にやる気なら鑑札装着の義務化とかやるべきなのですが、やってないでしょ?
「犬の住民票」ではなく「犬の戸籍」にしているのは、血統書を兼ねさせるためです。
血統鑑定士みたいな資格を作って、両親からどういう犬が産まれるかを予想させます。鑑定士は「雑種」「ミックス犬」という抜け穴を塞ぐためでもあります。
今回の件に限って言えば、「大型」で「気性が荒い」個体になりそうであれば、「要注意」のタグを付けて飼い主のある程度までの個人情報とともに公開しておきます。
詳しくは後述の「規制」で。
これ、闘犬以外にもさまざまなメリットがあるのですよ。
この犬の戸籍をオンライン化して、誰でもいつでも、飼い主の個人情報以外は全て見られるようにしておく。そして個体情報には傷病履歴をリアルタイムで付加させるものとします。
現行の血統書では、その個体の3代前前での血統と(ブリーダーの任意で)その個体の関節の病気のかかりやすさを医師が評価したものまでしか分かりません。親が若くして重い病気に罹っていたりしても、この血統書1枚では分からないことになります。リアルタイムで傷病履歴が更新される「オンライン戸籍」の場合、その子が、親が2歳の時に産んだ子だとして、親が3歳で股関節形成不全を発症した場合にも知ることができます。すると犬の飼い主は、股関節に気を遣うことになるでしょうし、繁殖するかどうかの判断材料にもできます。
血統も登録されている限り際限なく辿れるようにしておき、かつ任意の個体で資格された家系図(詳細な血統)を確認できるようにしておくと便利です。
これで何ができるかというと、ブリーダーやペットショップが、売上至上主義で弱い個体でもバンバン作って売ってしまうというような非道徳的な行為を予防することができます。
例えば、(その犬種としては)あまりに小さい個体同士を交配させない、インブリーディングさせない、特定の傷病履歴のある個体についてはそもそも子孫を作らせない、といったことです。
犬の飼養についての規制
当ブログでは嫌っちゅうほど言ってますが、多くの愛犬家は犬のことについてあまりに無知です。
私が為政者(独裁者という前提ですが)なら、犬を飼うことを希望する人間全てに講習と試験を施して「飼育免許」を発行します。運転免許と同様、大型には大型の免許も設定します。
大型の中でも血統鑑定士が「危険個体」と判定した個体の飼養については、住所と氏名を公開します。これは所謂「晒し」目的ではなく、飼い主に責任と緊張感を持ってもらうためのものです。もし逃げ出したりしたら、スマホからの緊急連絡かなんかで速やかに警察に報告が行くとともに、警察を経由せず近隣住民のスマホにも警報を鳴らすようなことも想定しています。
これに対して「やりすぎ」と反応してしまう人には、「そこまでして大きな犬を飼いたいか?」と聞きたいですね。
犬と言っても、ソファーから降りただけで骨折してしまう、1kgやそこらの超小型犬もいれば、イノシシや大型のネコ科哺乳類を殺せてしまうとんでもないのもいるんですよ。今日本には、一部の自治体を除いてこの辺の規制がありません。
財源はペット税
ペット税の取り方はいろいろ考えられますが、例えば1匹購入すると、
固定30万円+消費税加重税率100%
とか。
ただしこの固定30万円は……あ、長くなるので別の記事にしますか。
私が想定するのは、1匹あたり生涯で実質30万円程度の税金を考えていますが、詳しくは後日ということで。
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