犬の肥満を治療する、めちゃくちゃ簡単で画期的な方法

柴犬食事 健康

タイトルを見てここへ来られた方は、飼っている犬が太り過ぎで困っているということでしょうかね。

であれば、時間のない人のために先にその方法を書いておきます。

「エサを少なくしてください」

 

では本題へ。

 

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犬が食べるんじゃない、アンタが食べさせてるんだ

もうね、不思議で不思議でならんですけど、

「うちの犬が食べ過ぎて困る」

って人、何なんでしょうね。
お前の犬は夜中に勝手に冷蔵庫開けてポールウィンナーとかカマンベールチーズとか食うんか!?と。

私が直接知る例を挙げると、散歩仲間の小型犬が、肥満が原因の内臓不全で病院にかかり、以後栄養管理用の高価なフードをやらなくてはいけなくなったと飼い主さんが肩を落としていました。

その1年後くらいでしょうか、体のあちこちに結石が見つかり、さらにガンが発覚して、平均寿命よりはるかに若くして亡くなってしまいました。

直接の死因はガンだったので、太り過ぎがそこまで寿命を短くしたかどうか確たることは言えませんが、内臓不全と結石は食事が原因でしょう。

 

いや、たしかに可愛かったんですよ、コロコロしてて。

でも健康面は心配してたんです。活発ではあったけど、歩くと左右に揺れてましたからね。

そしたら、案の定、でした。

 

「可哀想だから」はもっと可哀想な結果を生む

あのですね。

例えば、元々腎臓が悪いとか、糖尿病だとか、そういう事情で専用の食事が必要ってことはあるでしょう。

でも単なる肥満なら、栄養バランスはそのままで絶対量を減らせば良いだけの話です。

「欲しそうにしてるのに上げないのは可哀想だから」

って、結局病気になって本格的な食事制限が必要になったらもっと可哀想でしょうが。

あなたの財布にも大きな負担になります。

選択肢が複数あるうちにベストの選択肢を採るべきであって、選択肢そのものがなくなってしまうのは本当に哀れで愚かです。

それ、虐待ですよ

「犬を肥満にさせる」ということは、頭の悪い飼い主が最も犯しがちな過ちであり、虐待であることを心得るべきです。

そして犬を太らせる飼い主に限って、ドッグフードには拘り、無暗に高級なフードの銘柄やその素材についての知識は豊富だし、給餌の際もエサの量を計ったりしてるのが不思議でなりません(つまり、わざわざ計った上で過剰な量を与えてるってことね)。

「でもいくらでも食べたがるもんだから……」

って、当たり前でしょ。

人間だって必要以上に食べたくなるから太るんだし、現に私のBMIは平均をはるかにオーバーしています。

 

私が太るのは、自分の意思で自由に食うことができてしまうからであって、犬は飼い主が管理すれば肥満になんてなりようがないんです。

特に犬のような肉食動物の場合、自然界ではいつエサにありつけるか分からないから、食える時に食い溜めしておこうという習性が草食動物より強く働くと想像されます。

 

実際、犬は食いだめできる量が人間よりはるかに多く、実に体重の1割までは平気で食えるんだとか。

60kgの人間に換算すると、6kgまでは食えてしまうのが犬なんですよ。

400gのお肉に付け合わせ、ご飯3杯食っても1kgに足りませんが、60kgの人間だとこれでお腹いっぱいになりますよね。

犬の食欲がいかに適正量をはるかに超えているかがよく分かります。

 

犬がもっと欲しがるのは健康な証拠

つまり、健康な犬であれば、食べても食べても食べ物をほしがるのが当たり前であって、人間はそれに応じてはいけないのです。

こうやって書くのもばからしいくらい当たり前のことで、それが分からない人はそもそも動物なんて飼ってはいけないのですよ。

 

今、犬のダイエットで検索してみて出てきたサイトをチラ見したんですが、「体重測るだけのために獣医に連れて行っても良い。適正体重を算出するのは難しい」とありました。

しかし、加計学園騒動で、「犬の平熱を知らない獣医がいる」なんてことが話題になっている今、信頼できる獣医がどれほどいるのでしょうか。

いやいやその前に、

犬が太ってるか痩せてるかくらい、見て、触ったら分かるやろ!!

うちの犬に与えているのは100gあたりにすると50円を切るような手作りご飯+格安フードで、体重が増えてきたなと思えばエサを減らすし、痩せてきたと思えば増やします。それで食事における健康管理は十分なはずです。

実際に体重計に乗せるのは予防接種で病院に行く時だけですが、ちゃんと管理できています。

 

“共感力”を捨てなさい

おそらく、犬の太りすぎで悩む飼い主の中には、犬の食事時以外で不規則な食べ物の与え方をしている人も多いと思います。

何かというとおやつをあげたり、人間が食べていると犬がおねだりに来ておかずをひとかけらあげたり、など。

これ、特に年寄りに多くて、うちでもかつて飼っていたネコがジジイにスルメを大量に食わされて腎臓をやっちゃったことがあるんですわ。

でもそれは「年寄りだから」しょうがないことであって、ちゃんと判断力を持ってるはずの若い人がやるのは言語道断です。そして、その犯人は圧倒的に女性です。


犬はしっかり人を見ています。食事をしていたら、うちの母親の足下にはスタンバイしますが、私が何食ってようが全く近寄りません。

つまり、与えるくせをつけなければ犬は欲しがらないのです。

 

うちでは基本的に朝と晩の食事以外にはおやつすら与えません。

散歩に連れて行けば誰かがおやつをくれるのでそれだけが間食となりますが、それすら本来は必要のないものです。

 

そもそも食事とは何かというと、体を作るためにタンパク質を摂り、体を動かすために炭水化物を摂り、燃料を貯蓄するために脂肪分を摂る、その行為が本来の食事であるわけで、その目的さえ満たされればそれ以上の食糧摂取は必要ないどころか体に毒になります。

 

食事は娯楽ではない

食糧を自分で生産できる我々人類にとっては、食事が生きるための行為ではなく、娯楽になってしまっているわけです。

これは自然界の動物基準で言えば、「感覚が麻痺」して、「狂っている」状態と言えます。そんな異常な動物から生じる「ほしそうにしてるのにあげないのは可哀想」という感覚がいかに大きな勘違いであるか、改めて認識するべきでしょう

 

「満足度を高めるために、カロリーそのままで嵩増ししなければ」と考える必要すら全くありません。

食事における感覚的な満足度は単なる慣れの問題であり、昨日までに作られたいい加減な基準です。

昨日あれだけ食べたんだから今日も同じだけ食べたい。そう考えるのが狂った感覚であって、食事はあくまで必要な栄養素を摂取するのが目的です。

 

何かのきっかけで丸一日食事を抜いたことは誰でもあると思いますが、その直後の食事はいつもほどは食べられないのが普通です。

胃腸の動きが鈍くなり、逆に脳の感覚は敏感になるからです。

 

簡単な話、少ない食事量に慣れれば満足度の基準は低くなり、飽食に慣れれば満足度の基準は必要量を超えてしまうわけです。

 

動物園では「絶食日」を作るのが当たり前

繰り返しますが、動物~特に肉食動物~が食べ物を際限なく欲しがるのは極めて原始的な本能であって、適正な欲望とは限りません。

自然界は慢性的な飢餓状態が当たり前であって、神様は飽食状態での食欲の調節を怠ってしまったわけです。

だから食糧をいくらでも生産できる人間は太ってしまうのです。

 

動物園では肉食動物に週に一度の絶食日を設けているということをご存知でしょうか。

これは腸内環境を整えるための、れっきとした健康管理の一環です。

「欲しそうにしてるからおやつをあげる」なんて人には理解できないかもしれませんが、本来の肉食動物は何日間もエサにありつけないなんてことは当たり前で、胃腸がすっからかんになる瞬間がないような飼育下に置かれる方がむしろ異常なんです。

 

うちの犬も週に1度程度の絶食日を設けていました。

過去形になっているのは、1匹が年取ってボケてしまったため、食事を抜くことを我慢できなくなったためであって、1匹だけに与えるのが可哀相だから他の犬にも与えるようにしただけです。

この犬が亡くなれば、再度容赦なく絶食日を設ける予定です。

 

まとめ

食べ過ぎる犬の健康管理はめちゃくちゃ簡単。

「エサを減らせ」

逆に「食べない犬」や食物アレルギーを持っている犬の食事の苦労を想像すると、かなり抵抗はなくなるかもしれませんね。

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