【犬と運動】激しい運動も必要

散歩する犬 健康

からの続き。

ここから読んでも構いませんが、できれば↑から読んでください。

↑このブログを俎上に乗せて間違いを指摘しています。

なぜ早歩きが必要?

人間の「1日1万歩」も、最近は「8000歩で良いからそのうち20分は大股早歩きにしなさい」などとよく言われます。理由を推測してみると、

・心筋、横隔膜の機能向上
・肺の酸素吸収力向上
・速筋の発達
・より高度な血行の促進
・より高度な骨密度の向上
・血圧の上昇による血管の柔軟化
・内蔵機能の強化

などが挙げられます。あ、これ調べた訳ではなく私の知識による推測ですので、正確なところを知りたい場合は自分で調べてくださいね。

心肺機能

心肺機能については車のエンジンと同じかと思います。その時必要はなくても、時々6000回転程度まで吹かしてやることによって低回転域でも元気よく回ってくれるようになるというもの。

肺活量

肺活量は簡単に変動するものではありませんが、単位体積あたりの肺の機能強化は可能です。その方法が、ある程度負荷の強い運動。

筋肉

筋肉には弱い力を長時間持続させる「遅筋」と、短時間に大きな力を発揮する「速筋」がありますが、のんびり楽しむ散歩で速筋は鍛えられないでしょう。ただ、この辺詳しくないので、心拍数が上がるほど速筋が発達するのかはよく分かりません。多分そうじゃねーの?って程度で。

血行促進

血行の促進に説明は要らないと思いますが、より強い勢いで血液を送り出せば、細い毛細血管にまで血流が行き届きます。

骨密度

骨密度は漫然とした運動より、瞬間的な負荷の高い運動によって強化されます。

血圧

平常時に高いのは問題ですが、運動によって血圧を上げることは必要です。普通のウォーキングでは足りないということですね。

内蔵機能の強化

内蔵も筋肉で動いていますが、内臓の筋肉は直接鍛える術がなく、周りの、我々がそう呼んでいる所謂「筋肉」を鍛えることによって、間接的に強化されると言います。

 

さて、以上を犬に当てはめて何か問題があるでしょうか?おそらくはそのまま当てはまると思います。

私はよく、犬を挑発してダッシュさせます。ボールを追いかけるならボールで済ませますが。これはまさに、都会の生活環境と時間の中では、質量ともにどうしても足りなくなる運動をカバーすることが第一の目的で、第二の目的が精神的な安定です。

それをやった結果、うちの犬がどんな風に育ったかは過去ログを読んでください。ちなみに平均寿命はとっくに過ぎてます。

それでも、元気に駆け回る犬を見て「あんな運動は必要ない」「ストレスになる」というぶっ飛んだ論説を信じるか信じないかはあなた次第です。

30km走るヨーキー

犬を飼い始めたいけど犬を飼ったことがないという人にお勧めする犬種のひとつがヨーキー(ヨークシャーテリア)です。その理由は、精神的に安定していて、体が小さくて、運動量もさほど必要ないから、です。

ところが、です。

Yahoo!知恵袋のこの質問「犬の走れる距離」に、実際にヨーキーを飼われていた方の回答があるのですが、いわく「毎日5~10kmの運動」そして「自転車を引っ張ったまま30km走ったこともある」とのこと。体重2kgのヨーキーがですよ。この犬は過重運動の肉体的および身体的ストレスでさぞ早死にしたかと思いきや、なんと18歳10か月まで生きたとのこと。

1匹の例をもってすべてを語るなんてことはしませんが、「偶然」が起きづらいケースとして注目すべき資料でしょう。

では、なぜこんなヨーキーが実在するのか…ま、考えてみれば当然のことです。

 

イヌはついこの間までオオカミだった

そもそも、です。

我々が知っているイヌの全てはついこの間までオオカミだったのですよ。具体的に言うと、1万5千年前とか2万年前とかその辺です。人類においてはキリストが生まれたのが2千年前で、5千年前には後に史料が残るような文明がすでにあったってことを考えたら、1.5万年前など進化の期間としては、普通カウントに入らない程度の短さです。人間は今とほとんど姿かたちは変わらないでしょう。


もちろん1世代の間隔が人間よりもかなり短くはありますが、それでもオオカミがヨーキーになることを考えたら1.5万年という時間はあまりに短く、さほどの世代を経ていないのです。

つまりですね、1万年余りの間に人為的に改良されはしてきたけど、オオカミの性格や運動能力というのは十分に残っている(もちろん体の大きさに応じて)と考えても差し支えないわけで、件のヨーキーはまさにその表れでしょう、と思う訳です。本来、人間から見ると超絶的な運動能力を持つのが犬でして、体重たった2kgのヨーキーが30km走り回っても何の不思議もないのです。

ではそれが体重10kgのジャックラッセルであれば?体重20kgの牧羊犬であるコリーであれば?何をかいわんや、ですね。

にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました