サルモネラ菌汚染おやつで犬15匹死亡。犠牲になった犬は免疫力が弱かった?

散歩する犬

サルモネラ菌に汚染された犬用おやつで多くの犬が犠牲になった事故を受けて、先日書いた「犬の運動とストレスの関係」についてツイッターでまとめ的に書いたものです。


これは、「犬に運動なんて必要ない」「犬を興奮させてはいけない」というドッグトレーナーのブログへの反論で、あまりに冗長でまとめ直そうと思ってたんだけど、市販のおやつで複数の犬が死亡という痛ましい事故を今日知って、先にツイッターで要点だけ書いておきます。

人間に飼われる犬のほとんどは運動不足。人間でさえ最低1日6~8kmは歩けと言われるのに、人間を圧倒する運動能力を持つ犬はその人間ほどの運動すらさせてもらえない。ちなみに、犬の本来の運動能力から単純計算される適正な運動量は、距離にして牧羊犬なら30km程度。

適度な運動が骨や筋肉を増強し、基礎体温を上げ、免疫力を向上させる。適度な興奮も、アドレナリンがNK細胞を活性化させ、これまた免疫力を向上させる。しかし私の観察上、犬の飼い主はとにかく運動させない、興奮させないような飼い方ばかり。これで然るべき免疫力を持つ犬に育つわけがない。


私が「犬にはプロレスさせろ、甘噛みさせろ」と言うのは、コミュニケーション能力の育成、運動、興奮の制御、その結果として本気噛みをしないようになる、性格が落ち着く、免疫力がつくなど多様なメリットをもたらすから。

ところが多くの飼い主は、せっかく犬同士がプロレスをやろうとしたり、大好きな人を見つけて飛びつこうをするのを「やめなさい」と制止する。そうやって抑圧されて鬱積した欲求は、いずれ神経質・怖がり・凶暴・加減の分からない攻撃といった形で問題化する。

ここで私が俎上に上げているブログは、「ストレスになるから」を根拠に「運動させるな」「興奮させるな」「犬に触るな」「人間が先に歩くな」と主張する、私からすればトンデモ理論なんだけど、そんなブログでも犬関連で検索するとそこそこ上位に出てくるのでタチが悪い。

つまり、本来なら取るに足りない言説でも、皆(特にこの場合、犬の初心者)がそれを読んで信じてしまう可能性がある限り、それについて言及しなければならなくなる。

今般の、サルモネラ菌に汚染されたおやつで複数の犬が死んだ事故でも、巷間に跋扈するデタラメな飼い方を信じず、適切な飼い方をして、基礎体力がしっかりしていればあるいは犠牲になる犬はもっと少なかったかも…などと思ってしまうのだ。正直、こんなに死ぬのかとビックリした。



ここから補足。別に何でもかんでも自説に繋げようなんて思っちゃいませんが、今回の事故がサルモネラ菌であれば、免疫力が大きなポイントになるのは間違いありません。(一応断っておきますが、15匹の犬の死亡原因もサルモネラ菌だと最終的に確定したわけでもありません。現時点では多分そうだろうということのようです)

特にうちでは、大人になってから引き取った3号犬が、それまで持っていた下痢癖、吐き癖、むら食い癖が一切なくなったという実例があるので、食・ストレス・運動・免疫力、これらの関係には普段から注視しています。

犬の飼い方について言及することは、本当に責任重大なのですよ。だからいい加減な言説を看過することができないのです。

度々書いていることですが、「このブログだけを信じろ」などと言うつもりはありませんし、それを書いたからと言って信じてもらえるわけではありません。また、必要なのは信じることではなく、【客観的に評価する】ことです。

当ブログを含めて、何を目にしようと全て疑ってかかるべきです。「本当にそうだろうか?」と、自分の知る限りの実例と照らし合わせ、その言説に矛盾がないかを精査することで、「何が正しいか」は分からなくとも、信頼性の順位をつけることはできるはずです。
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

【姉妹ブログ】

知の小人ブログロゴlarge

本館。政治、経済、ジェンダー、教育、育児などについて。

知の小人ブログエンタメ館ロgolarge

ゲーム、映画、テレビ、お笑い、マンガなど。

小ライスをフォローすると運気が上がるかもよ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました