犬のごはんを手作りしたくない理由

柴犬の食事 食事

前回投稿したこの記事に頂いたコメントを基に、「犬のごはんを手作りしたくない理由」をまとめてみました。

頂いたコメントでは「みんな面倒くさいだけでは」とのことでしたが、確かにこれは主たる原因だと思います。が、私が実際に複数の飼い主を話をしているとそうとばかりも言えないところがあります。

犬の食事を作る時間がない?

手作りごはんの話をすると、「すごいわねー。私には時間がなくてとてもやってられない」なんて答える人が結構います。そして30分もの間犬をろくに動かしもせずおしゃべりに夢中。

犬の手作りごはんなんて正味の作業時間30分も要らないんですよ。それも毎日じゃなくて、1週間とか2週間に30分ですよ。そういうおばさん達の話題は『おっさんずラブ』と『あな番』とか韓流ドラマだったりするんだから、「いや、お前めちゃくちゃ時間あるやんけ!」と突っ込みたくなります。つまりは「面倒くさい」んです。「できない」のではなく「しない」だけ。

全てがそうだと言いませんが、結局「面倒くさい」という理由で犬のごはんを作らない飼い主はかなりの割合にのぼると思います。

「ドッグフードは犬用のエサなんだから間違いない」という信仰

何しろ「ドッグフード」という犬のために作られた食料なんだから、犬に与えて間違いないだろう。材料を見ても栄養バランスがしっかり考えられている。しかも1袋4000円とか5000円もするんだから、体に悪いわけがない。

かもしれませんね。しかし、あなた人間の家族にそこまで完璧な栄養バランスって考えて食事なんか作ってますか?「2日魚が続いたから今日は肉」とか「最近野菜が少ないからサラダ」とか「今日は一汁一菜だけど味噌汁に具がたくさん入ってるからいいか」とか、その程度でしょう。そしてその程度でも主婦(夫)の料理スキルとしては十分なのです。

どの食材にどんな栄養素がどの程度含まれているかなど、ほとんどの主婦は把握していないでしょう。それでも毎日多様な食材を食べることによって数日~1週間という周期でそこそこバランスが保てていれば、栄養失調にはなりません。

他方、犬のことになると、「わからない」を前提にしてしまうのです。やけに大事に大事にしたがるし、「どんなフードが良いか」とやたら情報交換したがるんです。

今の犬は人間の食べる物を食べてきた

イエイヌの歴史は1万年ちょっととまだまだ短いものですが、そのわずかな間に人間の生活に馴染むよう急速な変化を遂げました。今生き残ってる犬は概ね人間と同じような物を食べ、それで健康を維持できた、食の適応という淘汰を勝ち抜いて残った個体の子孫です。もちろんベースは肉食動物ではありますが、オオカミに比べると腸が少し長くなっているんだとか。一方、本来草食動物なのに、食材を加工して食べるようになった人間は逆に腸が短くなりつつあるんだそうで。

そんなことを考えると、「犬のための食事」なんてたいそうに考える必要がないことが分かります。

そもそも料理が嫌い

実際に私の犬友達にいます。何度も言いますが、別に必ずしも手作りごはんを与えなければいけないという訳ではありません。が、「料理が嫌い」という理由で手作りできない人は犬を飼うべきではないと私は思うんですよ。

だってもし人間の子供ができたらどうしますか?料理が嫌いだからと言って、いつまでも粉ミルクだけとか、シリアルだけとか、買ってきた総菜とか、そんなものだけを与えるんでしょうか。

もちろんそんな訳にはいきません。料理は好き嫌いでするものではありません。動物は食べないと生きていけないので、好き嫌いに関わらずしなければいけないのです。

料理をしないという自由は認められるべきです。しかし誰かと共同生活をし、その共同生活者の責任をあなたが負うのだとすれば、その自由は諦めなくてはいけません。

「だって犬にはドッグフードがあるじゃん」
その同じ口で「犬は家族」って言うんだから世話ありません。

ちなみに私は男ですが、家族に食わせる程度の料理はしますし、犬の食事に関しては私しか作りません。別段料理が趣味なんてことはありません。料理は犬を含めた家族の健康を維持するための手段であり、好きとか嫌いとかの問題でもなければ、できるできないの問題でもなく、しなければいけない(した方が良い)からやっているのです。料理そのものは別段好きではないにしても、この犬の体が自分の作った物で出来ているという事実は、最終的には喜びになります。

犬が好き嫌いが多くて食べない

これ言うとすんごい怒る人がいるのは承知の上で言いますが、それは飼い主と犬との間に信頼関係ができていないことが原因です

「食べ物の好き嫌いと信頼関係なんて関係あるか!」

(田中要次風に)あるよ

このネタはずっと前にも当ブログでネタにしましたが、うちの3号犬は7歳まで別の家庭で育ちました。むら食いと吐き癖、下痢癖を持っていました。エサを用意してもそもそも器の場所にすら来なかったりするのが当たり前でした。

うちで引き取った後どうなったか?

まるで別の犬です。食事時間は40秒。むら食いも残すこともありませんし、生野菜だろうが何だろうがもう何でも食べつくします。嘔吐・下痢、一切なくなりました。一切、ですよ。

犬にとっての「食」の観念は、環境や飼い主でガラっと変わってしまうのです。飼い主の態度が正しければ、食欲旺盛、胃腸も健康になるのですよ。

逆に、手作りごはんが美味しいからではないか?とも思われそうですが、一番安いカリカリフードだけを与えても食べ方は全く変わりません。

人間と同じで、食事は何を食べるかより、誰とどこで食べるかが大事だったりするんですよ。

今の3号犬は、その意味を見出せなかった過去と違って、食は楽しい娯楽であり、有難いものになったわけです。

一方で、むら食いや好き嫌いをするという犬を身近で調査してみると、見事に飼い主がダメ。人間がお犬サマに食事を「召し上がって頂く」という姿勢なんです。何をやるにしても犬を猫可愛がりしていて、そもそも犬が飼い主といることや飼い主の言うことを聞くことに喜びを感じていないのです。

まとめ

「時間がない」そもそも時間は必要ない。時間を言い訳に手作りができないなら犬を飼わない方が良い。犬は本来、金と時間がある人だけが持つべき趣味です。

「わからない」理解するための材料はタダでいくらでもあるのに、それをしないのは貴方が無能なだけ。「できない」じゃなく「しない」。そんな人は犬を飼わない方が良い。

「料理が嫌い」そもそも誰かと共同生活する資格がありません。もちろん犬を飼うなんて言語道断。

「犬が食べない」ほとんどの場合、それは飼い主のせいです。犬なんて飼わない方が良い。今からやり直したいならこのブログの過去記事を読んでください。

 

表現の荒っぽさから一部の愛犬家にはすごく嫌われる当ブログですが、“主従関係”でもご飯を手作りする“主”と、「犬は大事な“家族”だもん(キラキラ」と言いながら市販のフードしか与えない“家族”、さて犬はどちらが幸せでしょうか。
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