犬の激しい出迎えは、主従関係構築に邪魔?

ラブラドール犬

犬の出迎えと主従関係

先日、小型犬を飼ってる知人が、1日だけプロの訪問トレーナーにお願いしてしつけを教わったんだとか。

聞けば、家族の帰宅時にケージを開けた瞬間、犬が飛びついてくるのはダメだから制御しろ、と。それが主従関係の線引きだ、みたいなことを教わったらしいのです。

ふむ~……。

これに関して、私も「こうするべきだ!」と断定的に書く気はないんですよ。黄金のしつけ方法なんてないと思ってるし、あったとしても私はそれを知りませんからね。

ただ、私としては違和感を覚えるところがあるんです。

まずは、犬の出迎え自体が問題かどうか

大好きなボスが帰ってきたからと言って飛びつくようでは、確かに【プロとしては】失格かもしれませんね。しかしほとんどの犬はアマチュアです。そんな行動が問題になるとすれば、警察犬や介助犬など、“プロ犬”の中でもかなり特殊な部類で、ましてやアマチュアになると、それが一体どういう問題に繋がるのか、私にはちょっとピンと来ないんですよね。

うちの犬どもだって、私を含め家族が帰宅すれば物凄い勢いで飛びついてきますよ。人間の子供も「おかえりー!」と言って飛びついてきます。さて、それ自体、何か害があるのかというと、まずありませんよね。で、ポイントは主従関係に移ります。


犬の出迎えに二次的な問題はある?

主従関係ができない?

いえいえ、うちの場合は、出迎えも相当なテンションで飛びついてきますが、厳格な主従関係ができていますよ。私の命令は絶対で、犬は逆らったりしません。その気になれば、犬の出迎えだって一言で抑えることができます。別に抑えませんけどね。

よその人にも飛びつく?

あー、私以外の人にも飛びつきますね、確かに。しかし、人は選んでいます。飛びついて良い人とダメな人を区別した上で、遠慮なく飛びついていますね。ついでに言うと、やはり私の人間の方の子供も、よその飼い主さんに飛びつきます。

間違ってはいないけど、そのやり方では…

もう一度言いますが、このやり方が間違っているとは断言しません。そういうやり方もアリだろうなと思います。

ただね、主従関係を重視すべきしつけポイントは他にも優先度の高いものが結構ありましてですね、帰宅時の出迎えでそれを問うのはいかがなものかと思っちゃうわけです。ましてや、ケージに入れてるってことですから、そりゃケージから出されりゃテンション上がるのは当然ですよね。

そもそもの問題は噛みつき

さて、改めてどこに問題があるのか?ってとこに着目するなら、この犬の場合は、体の触り方によっては飼い主にも噛みつくことがあるってとこなんですね。特に、苦痛があるわけでもないのに、飼い主に対して攻撃的になるのは、認識の錯誤なので是正されるべきです。

ただ、一旦噛みつくようになると、そこから正すのは相当難しい話なんですよね。これまた何度も書いてきましたが、それができるなら最初から噛まれないのですよ。

で、そういう犬にしないために、
「噛む犬にしたくなかったらこちらから積極的に噛ませろ」
というしつけ法を提唱しているわけです(詳しくは過去ログ参照)。

物理的な接触にとことん慣らせ、感覚を鈍感にする。
飼い主が触る限り、自分に不利益はないということを頭に植え付ける。
飼い主と犬、互いに何を考えているか意思疎通ができるようにする。

このポイントを押さえてスキンシップを取れば、噛む犬はなりませんよ。

そして、このトレーナーさんは、こういう問題行動と、犬の過剰な(?)出迎えをリンクさせて考えているわけですが、私がトレーナーとして依頼されたらそういう方法は採りません。

まずはケージを撤去するでしょうね。なぜケージを撤去するのか……これも別の講釈で。

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