狂犬病ワクチン討論記録~動物愛護精神の強い素人さんの場合~

吠える柴犬 社会

 

ここから始まった狂犬病ワクチン接種義務についての議論。

と言っても「議論」というレベルには達していません。失礼ながら、論理性が全くなく、かなり早いうちから話が周回するようになります。

ここでは要約だけ紹介させて頂きますが、詳細を確認したい人はツイートのスレッドを追ってください。

 

人間⇒暴露後接種で助かる

猫⇒屋内だから心配なし

犬⇒散歩に行くから危ない

だから犬にだけ接種する必要がある!

狂犬病が最後に確認された当時ですら野犬だらけで、今はその野犬もほとんど絶滅状態。

犬と猫とで感染確率が違うとしても、猫から人が感染させられた事例があり、野良猫は無数に存在するのだから、警戒すべきは猫ではないのか。

 

地方にはまだまだ野犬はいます!

ではそうだとして、毎年全頭ワクチン接種してその副反応で必ず数十匹が死んでしまうより、野犬狩りをした方が合理的だ。

(別の人が)

経済能率のために犬を殺すのか!

私がそうすべきだと主張しているのではなく、狂犬病予防のために犬を処分するのはそれこそ狂犬病予防法で決まってる話。また、経済優先で犬を殺すなという主張は、ワクチン反対派ではなく、ブリーダーやペットショップや彼らから犬を買う消費者に向けるべきだ。

 

野犬を殺せばいいというのは反対。

地方の保護団体には元野犬がたくさんいて皆可愛い。

 

えーっと、ここで完全にフラグが立ちました。これ、議論にならないやつだと。
私の言う「野犬」には、愛護団体に保護された犬は含まない。管理者(所有者)のいない犬のことを言う。
また、貴方の価値観がどうあれ、野犬は処分される運命にある。
そもそも私は、現行の検疫、および衛生管理さえやっていれば、ワクチン接種など必要ないし、万が一国内で感染個体が確認されてもその後の処置で十分だと考えている。
新型コロナみたいにどこから入ってくるか分からない!
狂犬病は新型コロナのように人間が媒介する感染症ではない。渡り鳥も持ち込まないし、荷物に紛れ込む昆虫や節足動物も媒体にはならない。新型コロナと比較するのは不適切である。
密輸動物がいる!

 

(ここで私はこの論文を紹介)
『清浄国における狂犬病対策はどうあるべきか』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jve/18/1/18_1/_pdf

(しかしながら論文の内容に触れられることはなく、「愛護団体はこんな活動をしています」などの話が続く……そして最後に)

いずれにせよ、狂犬病ワクチン接種は義務です。


処理能力を超えちゃったんでしょうね。

こちらは「科学」的観点から、このやり方に合理性はあるか否かの話をしていたのに、「法律がそうなっているのだから」と来られたらこちらは何が言えましょうか。その法律の是非こそこの議論の論点であるということが、この方には理解できないわけですよ。

 

さて、この方は動物愛護団体に所属されているようですが、かねてから書いているように、動物愛護に関心の高い人ほど「純粋まっすぐクン」で、物事を深く、論理的に考えることが苦手な傾向があります。

「狂犬病予防接種は愛犬家として最低限のモラルだ!」とこれだけ当たり前のように教えられていたら、彼(女)らとしては、その通りにするのが「倫理的なこと」になってしまうのです。

それ自体は決して悪い事ではありません。今回のように、「私がそう信じているから間違ってない」となり、単に「決められたことを守ることが正しいこと」の範疇を超えて、「科学的にも正当である」と思い込んでしまうことが大問題なのです。

科学は論理です。

まともな議論ができない人をこのように洗脳する。教団幹部の目論見は、目下のところ大成功を収めているわけですよ。

 

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