なぜよその犬におやつをあげたくなるのか?

いつも行く公園には、自分の犬を連れてきているのに何時間もベンチに座りっぱなしというおっさんがいる。どこにも身体障害のない健常者である。こいつが20~30分に1回の割合でおやつを取り出し、ばらまくようによその犬に与え始める。こいつの場合、目的は犬ではなくその飼主である。

おっさんは自分で飼ってはいるけど犬にさほどの興味はないため、ほとんど1歩も歩かせない。ゆるーい虐待である。それよりとにかく人と喋りたい(特に若い女性目当てだと思われる)。おやつを取り出せば犬が寄ってきて、当然一緒に飼い主達も寄ってくる。おっさん嬉しい。

このおっさんについては色々と非常識な行動が目立つんだけど、ひとまず置いといて。

中には、食事制限していたり、与えるおやつを限定していたり、与える際に決まったルールを設けたりしている飼い主さんもいて、おやつの気配がするとあえて犬を遠ざけなければいけなくなることになる。迷惑な話だ。

このおっさんだけでなく、犬にやたらとおやつをあげたがる人は多い。純粋に犬を喜ばせたい、犬と触れ合いたいという人も多いだろう。しかし先述したように、食事で犬の健康管理をしている飼い主も多いし、しつけの問題もある。

犬におやつをやるなとは言わないけど、おすわりすらさせずに与えようとするのはいくら何でも非常識だろう。本人は善意のつもりでも、犬は飛びつけばエサをもらえると学習してしまい、他の場面でもやるようになる。

うちではかねてから言っているように、米粒ひとつでも「ヨシ」の合図なしでは与えない。たとえ米粒ひとつでも、大事なコミュニケーションのツールになる。

犬との触れ合いを求めて無造作におやつを与えると、皮肉なことに犬にとってその人はただの「給餌器」であって人格を見出さなくなる。

私は犬が大好きだが、おやつで釣るということは一切しない。よその犬におやつを与えるのは、過剰に神経質になっている場合に限って安心させるためである。それ以外は堂々と肉体でちょっかいをかけることによって触れ合うのである。

よく観察していると分かるが、おすわりもさせずに犬におやつを与えているような人は、自分の犬のしつけもできず、呼び戻しすらできないケースが多い。また、犬を肥満にさせる傾向も強い。

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