【吉本騒動】松本の余計な一言が“加藤の乱”を誘発した

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加藤の不用意な発言は松本が原因

この事件の最重要キーマンは松本

宮迫・亮の会見の直後、松本人志は「動きます」と宣言。その翌日のワイドナショーは緊急生放送。その放送の中で「松本が保証人となって不祥事芸人を預かる部署を作りたい」という旨の発言。そして、「大崎会長がやめることになったら自分もやめる」とポロっと言ってしまいましたね。これ、本当に余計な発言でした。

まず、今回の事件で動くべきは松本しかいません。さんまと並ぶ吉本トップの芸人にして、さんまよりも若く、かつ今の吉本幹部はダウンタウン絡みばかりでさんまとは縁が薄い。吉本興業全体を俯瞰で見ることができ、かつ最大級の発言権を持つのが松本であり、松本が動くしかないわけです。

松本の余計な一言

その松本の意識のベースには松本なりの公共心や正義感があったには違いないでしょう。しかし、「大崎会長がやめたらわしもやめる」は言っちゃいかんのですよ。それはあくまで「個人的なこと」であって公共心ではないのです。放送ではまさしく「ポロリと出てしまった」感じのこの言葉ですが、この言葉によって『加藤の乱』が誘発されることになりました。



松本のこの発言を受けて、極楽とんぼ・加藤浩次は『スッキリ!』の中で、「松本は尊敬しているし気持ちは分かるし恩人でもある」とエクスキューズを入れた上で、「トップが変わらないなら自分がやめる」と松本にカウンターを食らわせることになりました。結果、これを書いてる8月1日時点で、「大崎、加藤に激怒」なんて報道が出ています。

松本の余計な一言が加藤のもっと余計な一言を生んでしまった形なんですよ。

松本と極楽とんぼの関係

この2人の関係はよく分からないところがあります。加藤からすれば、松本は相方・山本が不祥事で吉本をクビになったがいつまで経っても復帰させてくれない吉本トップのシンパということになります。しかし、山本の素行は、松本がかつてワイドナショーでこれまたポロリと「他にもいろいろあったからね…」と呟いてたことからも、視聴者が知り得ない事情もあったのでしょう。しかししかし、復帰した山本がいち早く自分のネット番組『ドキュメンタル』に招聘され、優勝と言う形で目立つことができたのもまた松本のおかげだし、そもそも復帰をお膳立てしたのが松本だった可能性もあります。いずれにせよ、加藤の松本評には複雑なものがあるのかもしれません。

加藤もいまや、さんま・松本に続く吉本の稼ぎ頭であり、相当な発言権を持つわけですが、だからと言って「やめる」はよくありませんでした。松本に対抗するならそのまま「松本さん、それは言っちゃダメですよ」と諫めるべきだったのです。

それでも松本の邪魔はしない方が良い

たしかに松本のやめる発言は不用意でしたが、松本が最も動いていることには違いなく、各方面のマネージメントは相当しんどいものがあるでしょう。そこへ加藤がやめるなどと言い始めたら、余計なファクターがひとつ増えて、松本の負担が大きくなるだけなのです。加藤が本当に後輩を思い、吉本を良くしたいと思うのであれば、表でも裏でも良いので、松本を諫める必要があったのですよ。


『松本興業』と『明石家興業』

似ているようで全然違うこの2つ。
まず『松本興業』ですが、これは要するに吉本内での不祥事芸人を、松本が責任を取る形で預かろうというもの。当然、不祥事タレントの仕事は吉本の売上になります。一方で、「松本が責任を取る」というのは吉本にとって大損害になるので、よほどのことがない限り責任追及などできません。これはつまり、松本が不祥事芸人を保護すると同時に「お前ら褌締めろよ」と喝を入れるということですね。

他方の『明石家興業』。今実際に明石家さんまが運営する「オフィス事務所」は、いわゆる税金対策のための事務処理のための会社であって、実質的なタレントマネージメントはやっていません(そのはず)。そこに、吉本を解雇された宮迫を所属させて、タレントマネージメントをやるという話で、宮迫も所属の意向を示しているとのこと。これは要するに、吉本が怖くない実力者である明石家さんまが、バーターで宮迫を使うということですね。

吉本を離れて干されずに済む事務所というのは、さんまのオフィス事務所か、あとはジャニーズやバーニングくらいのものでしょうか。さんまだからこそできる荒業ですが、実行に移される可能性は低いと思われます。すでに吉本は宮迫の契約解除を撤回。どうせバーターで使われるなら、所属させて自分とこの売り上げにしたいはずですからね。さんまからすれば、きわどいところにボールを投げて駆け引きした感じでしょう。

ベテラン吉本芸人は吉本の味方?

若い世代がきれいに反吉本の姿勢を取る一方で、さんまに近い同世代かそれより上のベテラン所属芸人は口を揃えて吉本擁護をしています。京都花月で客2人の前で2人の漫才師が芸を披露するなんてみじめな経験をしてきた上の世代からすれば、あちこちに劇場を作ってもらってまともな芸さえ持ってればとりあえず客とそれなりのギャラだけはもらえる若い世代は贅沢だと言いたいのでしょう。

若手芸人が「俺のギャラはこんなに安い」と自慢する光景が目立ちますが、大事なことは「その前にお前はどんな芸を持ってるんだ」じゃないでしょうか。

対立構造にハマってはいけない

大事なことなのでもう一度言います

例によって、対立構造には気を付けてください。

吉本興業vs所属タレント
松本人志vs加藤浩次
ベテランvs若手

マスコミはやたらと対立構造を作っては煽ります。なぜか?大衆が人のケンカを見たがるからです。お笑いファンも、そして当事者である吉本芸人も、それに乗っかっちゃったらダメなんですよ。

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