結局、吉本興業が酷い会社だから反社闇営業なんてするの?←違います!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
宮迫 お笑い

あまり宮迫の話ばっかりするのもどうなんだろうと思いつつ、この話は一繋がりでして、書き始めたらある程度のところまでは書く必然性が生まれてくるんですよね。

で、ついに大崎洋・吉本興業会長がマスコミのインタビューに応じました。でもこれ、各メディア別々に似たような質疑応答をやっている形ですね。大崎氏と言えばダウンタウンの育ての親として有名ですね。

要旨を抜粋して私の意見を。

スポンサーリンク

吉本のギャラ安すぎる問題

闇営業事件について、巷からは、芸人へのギャラを安く設定しすぎている吉本興業に問題があるとの声も聞かれます。これはビートたけしも言ってましたね。
しかし、これがどうなって「だから闇営業も仕方ない」となるのでしょうか。

ギャラが安くて食っていけないから、直で営業する?

いやいや、吉本のギャラが安いことなんて、一般人でも知っていること。ましてや芸人を志す者にとっては常識です。

そもそも、お笑い系のタレント事務所は松竹、人力舎、ナベプロ、サンミュージック等いろいろあるんだから、吉本が安いと思うのだったら、最初からよその事務所に行けばいいんですよね。選択権はタレント側にあるんです。

それでもわざわざ吉本興業に所属するのは、吉本にマネジメント力があり、チャンスが回ってきやすいことが分かっているからでしょう。

「デビュー間もない間の出演料は1本250円」なんて聞くと、いかにも吉本が酷い事務所に思えますが、これって「0よりマシ」と考えるべきだと私は思っています。毎年大晦日にやってる「オールザッツ漫才」という番組がありまして、初期はそれこそ入ってすぐの若手が入れ代わり立ち代わり芸を披露するのですが、笑える芸人なんてそうそういませんよ。

例えば一般企業でもですね、最近はそうでもなくなってきてるでしょうが、少なくともバブル崩壊前だと、そこそこの規模の会社になると、入社後最低1年は社内・外の研修漬けになるんですよ。いわゆる「研修」でない場合も、それは仕事に慣れるための訓練であって、なかなか使い物にはなりません。本格的なものになると、外注の研修先で何か月も過ごすケースなんかもありますが、こうなると社員1人にものすごいコストをかけて勉強させてあげてることになるんですよね。その上、ちゃんと給料が出る。

にしたって吉本の給料は安すぎる?そりゃ一般企業と比べるからですよ。劇場で場数を踏ませても、モノにならない芸人の方が多いんです。一般企業だと、修行させればそれなりの売上を上げてきますが、お笑いタレントという、カタギとは一線を画す娯楽産業の演者という職業はそうはいきません。

たとえ250円でも出るのは、形の上で報酬を出さない訳にもいかないだろうし、何よりプロ意識を持たせるためでしょう。交通費で赤字が出るのなんて当たり前で、だったらバイトを頑張れば良いし、早く売れれば良いのです。

結論:吉本のギャラは別に安すぎる訳ではない

吉本は圧倒的なシェアを持ってはいるけど、独占には程遠いレベルで、お笑い芸人を目指す者にとっては多様な選択肢が用意されています。これがもし独占状態で、お笑い芸人になるためには吉本に入るしかないという状況であれば、その時に初めて「吉本のあくどさ」が問題にされるべきで、その際は法も黙ってないでしょう。

宮迫叩かれすぎ?

趣旨は変わりますが、同じ話題なのでついでにここで書いておきます。

爆笑問題やたむらけんじといった芸人仲間から「宮迫は叩かれ過ぎ」という擁護の声が聞かれますが、これも認識が間違っています。

「宮迫は叩かれ過ぎ」と言うのは、「何かあると再起不能になるまで叩かないと気が済まないネット住民の習性」のせいのように思えるかもしれませんが、宮迫の件はそうではないのです。

何か大きな諍いや「叩き案件」が発生すると、私は概ね「自分に罪がないと思う者だけが彼女に石を投げなさい」の姿勢でカウンターからの視点から考察するようにしていることは、このブログの読者ならご存知かと思います。

宮迫が叩かれてるのは、悪いことしたからじゃなくて…

すでに書いたように、宮迫が叩かれている理由は実に簡単で、「面白くないから」なのですよ。面白くない、もうテレビに出てほしくない、から叩いているのです。だったらそう書けば良いだけで、反社闇営業とは別問題とするべきだろ!というのは実にごもっともだし、当ブログではそう書いていますが、ネット民にそれを求めても無駄です。

奇しくも爆笑太田氏は「闇営業はともかく、歌を歌うのがダサい」これこそが宮迫が嫌われる理由なのですが、太田氏はそれが分かっていない訳ですね。

たむけんに至っては、昔から近しい立場にあって、しかも良いヤツなので、ストレートに「一度失敗したからと言って復帰の道を閉ざしてしまうのはどうか」などと言っちゃうんですが、これ逆効果の方が大きいと思うんですよ。今、宮迫を叩いてる連中は、基本的に復帰してほしくないから叩いてるんです。私もその一人です。そこへ身内の擁護が入ると、余計に刺激するだけ。本当に宮迫の復帰を願うなら、ネットより厳しく宮迫を追及するか、これをネタに笑いにするかのどちらかです。

プロでも視聴者感覚を持つとは限らない

爆笑太田、たむけん、この2人に欠けているのはお笑いファンの感覚です。形としては反社会的組織へのサービス提供とそれが闇営業だったことが問題になっていますが、お笑いファンとしては「宮迫にテレビに出てほしくない」だけであって、一部の人間がここぞとばかりに問題を一緒くたにして喚いているのです。

同じ事件の当事者でも、くまだまさしはほとんど叩かれることなんてありませんよね。皆くまだまさしは好きだから。もちろん、宮迫は実質的リーダーってのが大きいってとこもありますが。

つまりは、今の宮迫叩きは、すなわち宮迫の芸人としての評価なんです。

宮迫の復帰?そんなこと考えるより、宮迫の席がひとつ空いた分、下から面白い芸人が繰り上がってテレビに出ることを期待しているんですよ。

にほんブログ村 お笑いブログ お笑い芸人へ
にほんブログ村

《姉妹ブログ》

巷に跋扈するデタラメな犬のしつけ論を斬りまくります。

政治、経済、ジェンダー、教育、その他時事・社会問題全般を扱います。

お笑い
小ライスをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました