ジャッジアイズ買っちゃいました
PS4『ジャッジアイズ』(セガ)
発売日: 2018年12月13日(木)発売
価格:8,290円(税別)
PayPayの還元枠が余ってたのでつい出来心で買ってしまいました。
発売前から、正式タイトルよりも「キムタクが如く」という俗称の方が一般では使われていたことからも分かりますが、要するに龍が如くのキムタク版です。
どの程度リューゴトかというと、もうほとんどリューゴトです。
舞台となる日本の架空の繁華街『神室町』もそのまま、マップも使い回しです。システムも「アドオン」程度の拡張はありますが、「街を走り回ってチンピラを殴り倒しながらクエストをこなしていく」という基本はリューゴトそのまま。
つまりは、リューゴトエンジンで別キャラと別シナリオを乗っけたのが『ジャッジアイズ』というわけです。
ゲーム性はないに等しい
始祖となる『シェンムー』の時からそうだったのですが、このシリーズは「空間とドラマを楽しむ」ものであって、狭義のゲーム性というのはありません。強いて言えば、ミニゲームごとに小さなゲーム性はあると言えばありますが。
つまり、
キャラや物語の魅力≒ゲームの価値、ということになります。
始祖はドリームキャストの『シェンムー』
遡ること19年前、私はセガのドリームキャストというハードで発売された『シェンムー』に度肝を抜かれました。
どういうゲームかと言うと『龍が如く』や『ジャッジアイズ』みたいなゲームというなんだかよく分からなくなりますが、要するに街をひとつコンピュータ内で再現して、その中で物語を展開していくという形が出来上がっていたのです。
それだけでなく、20年近く前に発売されたシェンムーが、今のリューゴトやジャッジアイズよりも優れている点は、そこにいるキャラクター全員が会話に対応し、しかも全員完全フルボイスだというところです。
PS4から数えれば2世代前のハードで、媒体はHDDどころかDVDですらありませんでした。ドリキャスの供給メディアはGD-ROMというCD-ROMのたかだか2倍しかない容量の光ディスクでした。
これがいかに凄いことであるかはYoutubeで観てもらった方が早いでしょう。
そんな名作『シェンムー』もタイミングが非常に悪く、まだハードメーカーでもあったセガのドリームキャストというマイナーハードのせいで、その製作費や出来の良さとは裏腹に、さほど売り上げは伸びませんでした。
物語は未完のまま、シェンムーはセガのハード撤退とともに、一度は幕を下ろしてしまうことになります。
しかししかし、永い充電期間を経て、そして発売元を変えて、2019年夏、シェンムーの続編が発売されることになりました!クラウドファンディング万歳!!
木村拓哉論
え、ジャッジアイズの話をしろ?
でも、このゲーム、キムタクかっこいい!しかないんですよ。なんせゲームは『龍が如く6』ほぼそのままだから。龍が如くが面白いと思えるなら面白いし、そうでない人はそうでないでしょう。
ただ一つ明確な不満としては、発売前のPVとかからもっと渋いキムタクを期待してたんですよね。
もうゲームの話というよりキムタク論になりますが、私は木村拓哉ほどの美男子はいないと思ってるんです。でも彼が出演するドラマが好きなのかというと、せいぜい『HERO』がぎりぎり面白いと思える程度で、他は最初から観もしません。キムタクのドラマ・映画はもう何観てもキムタクでしかなく、心躍るところが全くないからです。
これは主役を運命づけられたタレントの宿命でもあるんでしょう。主役って演技力が要りませんから、主役しかやらない俳優って面白さがないんですよ。
『武士の一分』という映画も期待して観たんですが、うーむ…テーマの割に薄っぺらく思えてしまうのは、すでにキムタクが軽薄なキャラとして刷り込まれてるせいでしょうかね。
『華麗なる一族』は、軽薄なキャラでこそないけど、やはり刷り込みのせいか、「お前、この時代にその髪型なんなんだ」とか余計なこと思っちゃうし、そもそもこのドラマこそ演技力なんて全く必要ありませんからね。
唯一の例外が明石家さんま主演の『空から降る一億の星』というミステリードラマでした。あれはドラマ自体が暗鬱な内容で、キムタクも影のある青年の役だったんですが、いやいや、あれはかっこよかったですよ。またああいう役やってくれないものでしょうか。アウトレイジみたいな映画にも出てみてほしいですね。
ユーチューバーとゲームの逆転現象
最近ではユーチューバーがバーチャル化しているのに、元々バーチャルだったゲームのキャラはリアル化していくという面白いことになっています。ま、別に歓迎しているわけではありませんが。
私が初めてまともにプレイした龍が如くシリーズが実は『6』だったんですが、あまり興味のなかったリューゴトをやってみようと思ったのは、買ったばかりのPS4でこれといったタイトルがなかったのと、ゲームが派手だったからです。
元々有名人を起用するのがリューゴトのお決まりになりつつありましたが、『6』ではビートたけし、藤原竜也、小栗旬などそうそうたる顔ぶれで実に派手でした。
それでもリューゴトの有名人は脇を埋めるだけで、主人公はあくまでバーチャルな存在である桐生一馬だったんですよね。それを(一応)新規IPであるジャッジアイズでは、主役までが実在俳優が務めることになったわけです。
グラフィックは御覧の通りのレベル。年寄りだと実写との区別はつかないでしょう。
ファイティングバイパーズが遊べるよ!
面白いゲームではあるんですが、本当にこれといって書くことのないジャッジアイズ。
しかしその中でも特筆すべきは、セガの往年の名作格闘ゲーム『ファイティングバイパーズ』が遊べるというところでしょう。正直、これがなかったら私も買ってませんでした。
ざっくり説明すると、バーチャファイターをベースに、派手で大味に仕上げたガチャプレイ系格闘ゲームで、これ好きだったんですよ。ジャッジアイズの続編のゲーセンに『ファイティングバイパーズ2』があるならやっぱり買っちゃうと思います。
あ、『カムロ・オブ・ザ・デッド』もがっつり遊べるFPSですよ。
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