俺の平成電脳戦記(2)任天堂ゲーム&ウォッチ登場

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ついにあの巨人が大きな一歩を~ゲーム&ウォッチ登場~

さて、その間、「テレビゲーム15」で一定の実績を収めた任天堂は、携帯ゲームで社会現象を起こします。それが1980年発売の『ゲーム&ウォッチ』(以下、通称に倣って「ゲームウォッチ」と表記する)でした。

開発者はあの横井軍平

ゲームウォッチはカード型ゲーム機で、中身はほとんど電卓です。電卓から計算機能を排除して反射神経ゲームに改造したおもちゃと言えば良いでしょう。発案者は、宮本茂とともにゲームメーカーとしての初期の任天堂の柱となった天才・横井軍平でした。

当時の子供たちは学校から帰れば外には遊びに行くのですが、実際には外でゲームウォッチを皆で回して遊ぶ、という光景が当たり前でした。我々は「最近の子供はゲームばっかりやりおって」などと説教できる世代ではないのです。

高価だが爆売れしたゲームウォッチ

ゲームウォッチはまさに社会現象になり、1ゲーム=1ハードでしかも定価6000円という高級玩具ながら、売れに売れました。子供たちはゲームウォッチを何台持っているかで立場が変わるのです。後のファミコンソフトと同様、貸し借りも頻繁に行われました。

今の家庭用ゲーム機の原型はゲームウォッチで完成?

1982年中ごろになると、折り畳み式でゲーム画面を2つ使うという、後の『ニンテンドーDS』のデザインの原型とも言えるゲームウォッチが発売されるようになりました。さらに、そこで特筆すべきは『ドンキーコング』の発売で、このタイトルで、世界で初めてゲーム機に十字キーが採用されたのです。

これがどれほどの大事件かと言うと、35年以上経った現在でも、我々はゲームをするのに十字キーから逃れられていないという現実を見れば分かるでしょう。モーションコントローラーやアナログスティックがあるじゃんって?細かいこと言うなよ。

もっとも、アーケードでは2次元移動の操作体系そのものはレバーと言う形で以前から存在しましたが、十字キーは握る形で操作できるという点で画期的であり、家庭用ゲーム機のインターフェースとして最適でした。この発明があったからこそ後のコンシューマー機の発展があったと言えるでしょう。

それまでの家庭用ゲーム機の入力デバイスと言えば「ジョイスティック」です。ファミコン以前に家庭用ゲーム機として大ヒットしたATARI2600の入力デバイスはジョイスティックでしたし、『べーしっ君』やファミコンでも高橋名人が愛用していまいたね。私もMSX用に持っていました。しかし今考えると、あのジョイスティックってどうなの?って思いますよ。当時は必死にあれを使ってサッカーとかやってましたけど、パッドに乗り換えたらもうジョイスティックなんて使えませんでしたからね。

任天堂以外のLSIゲーム

私がゲームウォッチで一番遊んだのは多分、ドンキーコングですね。
しかしながら、当然のごとくゲームウォッチもどきのLSIゲームは他社からも多数発売されており、私も持っていました。自分が持っていた物で憶えているのは、『モンスターパニック』『フロッピージャンプ』あたりです。

エポック社『モンスターパニック』

 

ゲーム漫画『ゲームセンターあらし』でも取り上げられたことからも分かるように、任天堂製以外のLSIゲームとしてはトップクラスの売上だったと想像できます。非任天堂製ってそうそうカブるもんじゃないんですけど、これだけは持ってる友達が多かったですね。めちゃくちゃ遊びました。エポック社製ゲームはこの入力インターフェース(ボタン配置)を他のゲームにも流用していました。

 

エポック社『パクパクマン』

おそらくライセンスもクソも関係なしのドット(フルーツ)イートゲーム。当時、多種多様なパックマンの亜種が生まれていました。自分では持ってなかったけど、貸してもらって散々やりました。代わりに貸したのがモンスターパニックだったか?

バンダイ『フロッピージャンプ』

外観とゲームそのもののデザインにたまらないほどのカッコよさを感じてしまい、購入したものです。なんか、シックで渋いでしょ?何より、3種類のゲームが遊べるというところがイイ!
これについては実は今も実機を持ってたりするんですが、大阪日本橋で数年前に購入したものです。ひょっとしたら元々私の物だった可能性も……。

バンダイ『謎のピラミッド』

これも持ってました。ソーラーパワーで動くので電池が要りません。これ助かるんですよね。電池入れ替えの度に親に嫌な顔されなくて済むし。私の記憶ではソーラーパワー式のLSIゲームは市場が結構成熟してから出始めたと思うのですが、正確なところはどこかのマニアに聞いて下さい。暗めの部屋でも蛾のごとく灯りを求めてやってましたよ。ちなみにこのゲーム、2面(?)があります。最初ステージ固定だったLSIゲームは、いつの間にか当たり前のように場面転換するようになってたんですよね。

FLゲームへの憧れ

LSIゲームの中で高級機と言えばFL(発光管、蛍光表示管)ゲームです。見れば一目で分かるように、文字通り異彩を放っています。
液晶と違って自ら発光する(しかもカラフルに!)FLゲームは、液晶系LSIゲームとは趣がかなり違っていました。私も大好きだったのですが、やはりちょっとお高めで、庶民の我が家では親におねだりすることすら諦めていました。と言っても、ベビーブーム世代。そこは誰かの家に行けば多種多彩なFLゲームが遊べたりしたのですよ。

バンダイ『パックリモンスター』

はい、パックマンの亜種。このパックリモンスターも持ってる子が多かったですね。パワーエサも再現されています。

バンダイ『ペンゴ』

ちゃんとしたペンゴです。

エポック社『スペースディフェンダー』

やっぱりFLゲームと言うと、こういう本格的なのに憧れたんですよ。LSIゲームにしてちゃんとしたシューティングになってる名作です。ちなみに、今私持ってます。これまた大人になってから大阪日本橋で買ったものですが。

実は電卓もFLが当たり前だった

ちなみにFLと言うと、私が子供の頃は電卓もFLが当たり前でした。LSIゲームが登場する前から、なぜか私はFLが好きで、意味もなく電源を入れては数字をパチパチやってたことを思い出します。もちろん大人から怒られます。

さて、この後はいよいよ世界を変えたあのファミリーコンピュータのお話です。

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