犬に英語のコマンド、全く意味ありません!

ミニチュアダックス3 しつけ

公園に行くと、犬をしつけするのに、

「ノウゥッ!」

だの

「オフ!」

だのと、英語のコマンドを使っている人が結構います。
失礼ながら、笑っちゃうんですよね。「日本人じゃん!」って…。

検索すると、犬のしつけを英語で行うことの意義を説明してくれるサイトがたくさんあるんですね。

その割に、咥えたボールを放さずに走り回る犬を「オフッ!オフッ!!」と喚きながら追いかけてるんですから、意義があるんだかないんだか。

ではでは、これから英語コマンドでしつけをすることに何の意味もないことを説明します。

英語コマンド推奨論に反論する形が分かりやすいでしょうから、一部の愛犬家の間ではバイブル扱いされているとも言われる『わんちゃんホンポ』のある記事をたたき台にさせて頂きます。

では本題へ。

『わんちゃんホンポ』

 

 

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「音」ってどういう単位?

この記事では、

【sit】は3音

と書いてありますね。

さて……

「音」ってどういう単位なのでしょうか?

 

「“osuwari”は4音節だけど、“sit”は1音節なので分かりやすい」

なら、まだ分からんではありませんが、「音」って…。3“文字”の間違いでしょうか。

これは犬のしつけ以前の、基礎的な教養レベルの問題なんですよ。

 

言葉は短い方が犬に伝わりやすいのか?

そもそも、「言葉が短ければ分かりやすい」のは本当なのでしょうか。

これについては2つの点で間違っています。

1.「短い方が良い」は程度問題。

犬に長い文章が理解できないのは当たり前ですが、単語が「短いほど良い」は相当眉唾な主張です。

短いほど分かりやすいなら、我々人類だって「あ」だけで会話すれば良いのですよ。するとどうなるかと言うと、ダウンタウンの漫才みたいに「びっくりした時の”あ”」「落ちていく時の”あ”」などを区別するためのスキルが必要になります。

要するに言葉を「鳴き声」に戻すということですね。それでは判別がしにくいから、我々は「言葉」を発明して、発音のバリエーションを構築しました。

では犬はどう?って話なんですが、私達日本人が使っている日本語の単語で十分通用します。

 

 

2.「おすわり」と言っても、聞き分けているのは「すわ」だけ。

ここをもう少し掘り下げましょう。

 

単語を頭から尻尾まで聞き取れる必要はない

「オスワリ」と言ったところで、その中で実際に明確に聞き取れているのは音の強い「スワ」の部分だけです。そして「スワ」さえ聞き取れていえば、それは「座れ」を意味するのです。これは犬に限ったことではなく、人間もそうなのです。

子供がご飯中に立ち歩いていてそれを注意する場面では、たとえ親の活舌が悪くて「すわ………たべ……」の部分しか聞き取れなかったとしても、「座って食べなさい」と自動的に脳内補完されるようになっています。

つまり、単語(文章)の最後まで聞き取れているかどうかなど問題ではないのです。

 

コマンドを統一?ママの「お座り」で座らないのは、ママが舐められてるだけ

ということはですね、この記事に書いてるような、
日本語には「すわれ」「おすわり」「すわって」という表現のバリエーションがあるから、犬の命令には向かない
というのも嘘ということになります。

うちには3匹の犬がいて、そのどれもが上記の3つのコマンドでちゃんと座ります。「すわ」という最も強く発音される部分が共通しているので、どれを聞いても「すわれ」の意味になるのです。

言うことをきかないのは、言葉のバリエーションの問題ではありません。単にナメられているだけなんですよ。

 

 

犬には「シット」が「イッオ」に聞こえる?

犬は、子音をほとんど聞き取れないと言われています。例えば、「シット」なら「イッオ」、「ダウン」は「アウ」のように聞こえているようです。

「シット」の母音を抜き出すと「イッオ」……なるほど………。

でもそれ、英語じゃないですよね???

英語の“sit”に、母音の【o】などどこにもありません。「シット」はカタカナ英語です。そしてこのライターさんの理論に従えば、3音ということになり、「すわれ」と同じになっちゃいます。

ということは……

「ふせ」を「ダウン」にしたらむしろ長くなってるじゃないですか!

これが、「犬のしつけ以前の、基礎的教養レベルの問題」であり、この筆者氏が言っていることは「英語コマンド」ではなく「カタカナコマンド」のことなんです。

 

それこそ混乱の原因になる

そこで、コマンドを英語の「シット」に変えると、私たちの日常の生活でシットという言葉が出てくることが少ないので、犬は「シット」というコマンドが出たら「座ればいいんだ」と理解しやすくなるのです。

「子音聴き取れない問題が」本当だとして、さらにこれも本当なら、英語圏の人は大変ですよ。

“bit”と言っても、“fit”と言っても、“Rick”と言っても、子音が聴き取れない(らしい)犬には“sit”に聞こえるんですから、犬はもうずっと座りっぱなしですね!

それにこれを理由に英語コマンドを推奨するなら、同じ論理で英語圏の人にはスワヒリ語かなにかのコマンドを使わなくてはならなくなります。

 

そもそも「子音が聴き取れない」も嘘

わざわざネットで犬のしつけを見るような愛犬家なら世界的カリスマトレーナー、シーザー・ミランを知っている人は多いでしょう。そして、シーザー・ミランと言えば、犬を落ち着かせる時に使う「シッ!」です。

あの「シッ!」は、母音どころか、有声音ですらありません。無声音=母音がない、というわけではありませんが、それこそ犬に聴き取れるような母音は発せられません。つまり、ただの子音のみの音で犬を魔法のように制御できてしまっているのです。

あの「シッ!」が効果的であることは科学的にも推察しやすいところで、動物は本来、「物が擦れる音」にこそ最も敏感であろうと想像できます。気配にも近い摩擦音を感じ取ることは、獲物を見つける時にも、天敵から身を守る時にも必要な能力です。

犬が人間のコマンドを聴き取る際に「母音の方の比重が大きい」は本当だとしても、「子音が聴き取れない」ということはありません。

 

正反対の意味の「オーケー」と「ノー」第一音節の母音が同じという不思議

この記事に、犬のコマンドの日本語・英語対応表があるんですが、あることに気づきませんか?

「よし」が「オーケー」
「イケナイ」が「ノー」

ふむふむ……。

これ、正反対の意味なのに、第一音節の母音が全く同じ(【ou】)なんですよね。

あれあれ?

「単語は短い方が良い」

「犬は母音しか聞こえない」

↑これ、どういうことでしょうか???犬が混乱しませんか!?

ここだけで、この記事がいかにいい加減なものかよくお分かり頂けるでしょう

 

じゃあ犬は一体何を聞き取っているのか

声量とトーン

実際、犬は“Okay”“No”という、発音が似ているのに意味が全く正反対の言葉を聞き分けることができています。これはどういうことなのかというと、声量やトーンなんです。

言葉が短い方が良いだの、母音しか聞き取れないだのと言った話は、全く同じ状況、全く同じ声量、全く同じトーンで発声した場合の話であって、実際に「オーケー」「ノー」を使う場合、トーンや声量が全く違うのです。ほとんどの人は「ノー」を強く発音するはずです。

 

脈絡(状況)

さらに犬は、言葉を聞き取っているようでいて、実は相当な部分を脈絡に頼っています

例えば、うちの犬は玄関のドアを開けても勝手に外には出ないようしつけています。そして私が先に外に出たとします。犬はその時点で「来い」を待っているわけですよ。そこで出される命令は「お手」であるわけがなくて、せいぜい「まて」と「来い」の二者択一なんです。

犬がソファーで寝ている時、私がソファーの前に立って、【ネガティブなトーンで】何か言ったとすれば、それは「降りろ」という意味になります。それは傍から見ればあたかも「降りろ」という言葉を犬が理解しているように映るでしょうが、実際は、犬は人間の表情や声のトーンを感じ取っているのです。

 

まとめ

そもそも、犬と人類のパートナーシップの歴史は3万年とも言われているのに、です。英語でなければしつけができないのであれば、英語がなかった1万年前はどうやってしつけをしていたんでしょうか。英語圏以外の人はしつけに難儀しているのでしょうか。そんなわけがないんですよ。

「犬を家族として迎える」?

でも家族は今まで普通に使ってた言葉を使わず、喋れもしない英語で犬に話しかける。こんな頭の悪い話はありません。

今回ネタにした元記事は、(下手すると犬を飼ったこともない)頭の悪い日本人が欧米コンプレックスを元に書いたトンデモしつけ論ですそのトンデモが今割と巷間で信用されてたりするんだからどうしようもありません。

そんなわけで、このブログを読んだ貴方は、この手の偽教科書など鵜呑みにしないように。それでも英語がカッコイイ!と思うなら別です。これからもあなたの愛犬が良いことをしたら「グッボ~イ!」と褒めてあげて下さいね♪

 

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