『テレビゲーム総選挙』を語ってみます。

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ゲーム

ちょっと古い話になりますが、昨年末にテレビ朝日系で『テレビゲーム総選挙』という番組が放送されました。国民5万人に一番好きなゲームというアンケートを採り、そのランキングを発表するというものです。

ま、ハッキリ言ってやっつけ企画なんですよ。

テレビゲームはすでに大衆の文化となって久しい娯楽なんですが、不思議とテレビではあまり扱われません。BS・CSか、地上波でも深夜枠なんですよね。地上波のゴールデンでも、特番ならそこそこ視聴率取れそうな気がするんですが。

そういう粗末な扱いだから、めったにやらないゴールデン特番でもやっつけになっちゃうんですね。「ゲームを扱えばとりあえずゲーマーは見るだろう。お前ら“ランキング”大好きだろう」ってなもんで。

で、どういうところがやっつけなのかと言うと、こういうランキングに全く意味がないというところです。

とりあえずTOP10を見てみると……。

…と、こうなっているわけですが、

『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』をプレイした人のうち、どのくらいの人が『ゼルダの伝説 時のオカリナ』をプレイしたでしょうか。『スプラトゥーン2』をプレイした人のうち、どのくらいの人が『スペースインベーダー』をプレイしたでしょうか。

そう、皆やったことのあるゲームしか知らないのですよ。この手のランキングは、年代別でないと全く意味を成さないのです。

一応、参考として各タイトルには年代別の支持率が出てくるんですが、それを総合しちゃうと、どーでもいいランキングにしかならないんですよね。

それを象徴するのが『スーパーマリオブラザーズ』がTOP10どころか、100位以内にも入っていないという事実です。

さらに言えば、なんとセガのタイトルが100位以内に1本も入っていません。『ぷよぷよ』は一応セガブランドですが、あれは権利を持っているだけであって元々の開発はコンパイルです。

これではゲーム史を語れる資料にもなりません。

とりあえず各タイトルに寸評をつけてみます。

 

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1位 ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド

当ブログでも一度書きましたが、紛うことなき傑作です。

流行りのオープンワールドゲームを任天堂が作ったらどうなるか、ゼルダという素材を使ってやってみましょうか?と作ったのが本作。とにかく空間を自由に探索し、動き回れることの楽しさをバーチャル空間で実現しています。

敢えて難を言うと、ストーリー性は犠牲になっていると言えるかもしれません。

 

2位 ドラゴンクエストV 天空の花嫁

はい、傑作。私の好きなドラクエとしては1位ではありませんが、濃密なストーリーと、モンスターを仲間にするという新システムの実現を両立しているという点で、特別なタイトルですね。ちなみに花嫁選びについてですが、「どうせみんなビアンカを選ぶだろう」とひねくれ者の私はフローラを選んだら、友人から人でなし呼ばわりされました。

 

3位 ファイナルファンタジーVII

私が大好きだったFFシリーズの路線を変えてしまった象徴すべき1作。FFシリーズと言えば、芸術的なドット絵がせわしくなく動いて、ストーリーも戦闘も独特の小気味良さを持っていました。時代の流れっちゅーもんには抗えず、RPGは「プレイするもの」から「観るもの」になっていったのです。表現が精緻になればなるほどプレイヤーの想像力は萎えていき、作者によって作り込まれた世界観についていけるかどうかが楽しさの分かれ目になっていきます。私はついていけませんでしたし、何よりラブストーリーが大嫌いです。そして、FFVにあったような、システムの面白さは二度と味わえなくなりました。

 

4位 あつまれどうぶつの森

これ、かねてより1本書こうかと思ってたんですが、ゲームって「収束系」と「発散系」(もしくは拡張系)に分けて考えることができるんです。昔のゲームって、明確な問題が出されてそれを解決しエンディングを目指すという点で「収束系」ばっかりだったんですよ。ところが、この『どう森』とか『マインクラフト』のようなゲームってエンディングがなくて、好きなことをして良いわけです。これが発散系。で、私との相性はそんなによくありません。何が面白いのか今一つ分からないのです。

 

5位 スプラトゥーン2

神ゲー。あれ?そういやスプラトゥーンについては書いてませんでしたっけ?前のブログだったか……。まあ、良いんですが。スプラの偉大なところは、世界的には人気ジャンルのトップに君臨し続ける対戦シューティングというゲームを、「敵を殺さなくても活躍できる」という、熱いんだけどほのぼのしたポップなゲームに仕立ててしまったという点です。FPSは常に乾いた音が響いていますが、スプラはもうビチョビチョ。良い齢こいたおじさんおばさんまでが、子供の頃の水遊びの感覚を取り戻して必死になってます。

 

6位 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…

ドラゴンクエストが「完成した作品」と言って良いかもしれません。RPGを知らない人への入門用として作られたI。そこにパーティ制を導入したII。さらに主人公以外は知らない人ばっかりで職業とメンバーを自由に編成できるようになったIII。ゲームの容量もほどよく増えてきたトレンドに合っていて、その自由度の高さはプレイヤーにプレイ方法の個性を与えました。IIは、誰のどの段階のプレイを見ても似たり寄ったりだったのが、IIIだと選んだ職業や持っている呪文などが違っていた訳ですよ。語り出すと長くなるのでこの辺で。

 

7位 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL

他メーカーキャラのコラボが当たり前になっている本作。個性の違うキャラクター同士を戦わせて、奈落の底へ叩き落とすというゲームですが、私にしてみれば、荒っぽくて下品なゲームです。年齢的にもついていけませんでした。これはあくまで個人の感想です。

 

8位 クロノトリガー

ドラクエの堀井雄二とFFの坂口博信のコラボ作品。さらにキャラデザインは鳥山明。これを神ゲーと称する人は多いでしょうし、私もその一人です。FFシリーズで醸成されたキャラの動きでストーリーを演出する手法この作品で極まっています。戦闘も小気味良く、面倒くささをどこにも感じません。難易度はかなり低めで、誰もがエンディングを迎えられるよう作られています。特筆すべきは、光田康典氏による音楽で、ゲーム音楽の中でクロノトリガーが一番好きだと言う人は少なくありませんね。やったことない人は今やってください。

 

9位 ファイナルファンタジーX

FFVIで書いたことのコピペになります。この辺になると、よく分からない世界観と世界専用の擁護の氾濫で、揶揄もされました。でもベタな感動ポルノが好きな人は好きで、だからこそこのランキングなのでしょう。もう、キャラデザインからネーミングセンスまで、鳥肌が立つほど嫌いです。ごめんね。

 

10位 スーパーマリオブラザーズ3

傑作には違いありませんが、個人的にはあまり好きではないスーパーマリオシリーズのナンバリングタイトル。私にとってスーマリの魅力って、ゲーム性にしても芸術性にしても、シンプルに完成されているところでした。ところがマリオ3になると、ゲームの大容量化、絢爛豪華のトレンドの波に乗って、画はゴチャゴチャしてるし、パワーアップ要素やギミックも物凄く増えてるんですね。あまり美しくないんですよ。スーファミで出たこの続編である『スーパーマリオワールド』はマリオ1に並ぶ最高傑作だと思うんですが。

 

俺の好きなゲームTOP5

さて、この後、ランキング外だった『スーパーマリオブラザーズ』やセガの名作について語りたいのですが、どうしましょ。とりあえず私の個人的なベストゲームでも発表しますか。

1位 スーパーマリオブラザーズ(任天堂 FC)
2位 メタルギア(コナミ MSX2)
3位 ゼルダの伝説 時のオカリナ(任天堂 N64)
4位 ドラゴンクエストII(エニックス FC)
5位 バーチャファイター(セガ AC・SS)

ま、こんなのその時の気分なんで、聞かれる度に変化する可能性もあるんですがね。このリストにあるゲームについてもいずれまた。

という訳で、次は「お前ら、スーパーマリオの偉大さが分かってない、全員正座しろ」というテーマでお送りします。

 

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