【お笑い】いつまで続く?粗品無双

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
お笑い

サムネイル画像情報:Ogiyoshisan – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=130282685による

 

『本館』でも『犬小屋』でも書くべきことはやまほどあるんですが、どれから書いて良いか分からないので、とりあえずここに逃げてきました。このエンタメ館でも、ゲームの話、アニメの話、映画の話などいくらでもネタがあるのですが、とりあえずタイムリーな話として、霜降り明星・粗品氏について語ることにします。

というのも、私はこの手の話が大好きだからです。

 

スポンサーリンク

粗品はいつからあんな感じになったのか

さて、粗品氏が今のようなガチ系無双毒舌キャラになった端緒は、『人志松本の酒のツマミになる話』における「YouTuberおもんない」発言だったと思います。この時に具体名として宮迫博之がターゲットにされたんでしたっけね。

私も、YouTuberも宮迫も嫌いだったので、痛快の一言でした。お笑い文化史的にもYouTuberの登場というのは大事件ですし、これをプロの芸人がどう扱うべきかという問題についてはなお濃いモヤモヤが覆ってましたからね。YouTuberが芸人の真似事をやって、その真似事が超劣化版にも拘らずプロの芸人なんかよりもずっと稼いでいる。さらに今度は、テレビでは燻っているプロ芸人がYouTuberになるという逆輸出現象。このような状況における粗品の発言は、「王様は裸だ!」と叫んだ少年のごとしで、「だよね?だよね?よく言ってくれた!」と称賛した芸人やお笑いファンも多かったのではないでしょうか。

粗品がこういうキャラになった直接のきっかけは、『ダウンタウンなう』出演時に松本人志からもらった「もっと嫌なヤツになってもええんちゃう」というアドバイスだったらしいですが、私はあまり憶えていません。

 

ディスり芸はヨゴレ芸

たーーーだーーーっ!

こういう芸は程よいところで止めておくべきであって、一線を超えると途端に周りは扱いにくくなっていくんですよね。少なくともこういうのをメインの芸にしてしまうと、もはやヨゴレ芸人です。そして残念ながら、(私の目には)去年の段階ですでに粗品はそうなってしまいました。

粗品が初めてお笑い賞レースの審査員を努めたのが去年(2025年)3月の『ytv漫才新人大賞決定戦』で、この時の低得点連発と芯を貫く論理的なコメントがXでも話題になりました。さらに同年、女芸人No.1を決める『THE W』においても審査員を努め、他の審査員よりも圧倒的に長いコメント用の時間が用意され、後日笑い飯哲夫との大喧嘩につながったことはご存知の方も多いでしょう。

 

粗品と笑い飯哲夫の喧嘩

『THE W』で何が起きたかと言うと、各芸人のネタ後で審査員にネタの感想を聴く際、粗品だけが回数が多い上に、ひとつひとつのコメントが異常に長かったのです。それに対し、後に自分のラジオ番組でクレームをつけたのが哲夫でした。さらにそれに対し、粗品が自分のYouTube配信で、「ダサい」「老害」「大して面白いことも言わへんくせに」と罵倒の限りを尽くして反論したというものです。

 

粗品の言い分としては、

「『THE W』における自分の扱いについては、事前にスタッフとの同意があった上で出演依頼された」

とのこと。つまり、『THE W』は番組自体が変わりたいと思っていることを確認した上で、それならばこちらも本気で審査するぞ、この番組を生まれ変わらせることに一役買うぞ、ということだったらしいです。

なるほど。でも大事なことは、その二者間同意を出演者のうちだれが承知していたか、ですね。MCのフットボールアワー・後藤は、明らかに粗品を指す回数が多かったので当然知らされていたでしょう。あの長時間コメントだって止めはしませんでしたからね。では、他の審査員は?哲夫のあの様子だと知らなかったか、あるいはある程度知っていたにしても度が過ぎていたという認識だったのではないでしょうか。

 

「粗品ショー」になってしまった『THE W』

どちらにしても、いち視聴者として観た場合に今回の『THE W』が異様に映ったのは、本来演者こそが主役であるはずなのに、完全に「粗品ショー」になってしまっていたことです。粗品とスタッフの間にどういう同意があったかなんて視聴者は知る由もありません。粗品にとっては「お笑いのコンペティション」なのかもしれませんが、多くの視聴者にとっては「コンペティションという形のお笑い」であり、笑うことが目的だったはず。

「ひとつも笑うところがない」
「賞金1000万円の割にレベルが低い」

楽しもうとしているところにこのようなコメントを聞いて誰が純粋に楽しめるでしょうか。何より、リアルタイムであまりに辛辣なコメントを聞かされることによって、次の演者は気持ちよくネタをできるでしょうか。付け加えると、粗品が審査員として参加するお笑いコンペは、単なる採点ではなく徹底的に改善点を抽出する「粗品お笑いスクール」になってしまうのです。

 

お笑い賞レースは「エンタメ」ではないのか

いや、粗品は確かにセンスも実力も実績もある芸人で、その分析にも非常に鋭く面白いんです。ただ、それを公式な立場で(最前線で)やること、そしてあまりに辛辣な言葉を使って空気を変えてしまうことはどうなのよっていう問題なんですよ。

先述の通り、お笑いコンペは視聴者にとってはただ笑うために観るものです。でもコンペである以上、順位をつけなければならないからそこに審査員という存在が必要なわけです。審査員は流れで「アドバイス」もしますが、本分は「採点」なので、何が面白かったか、何が面白くなかったかを評価するのみであり、アドバイスはあくまでオプションです。粗品のあの玄人向けガチ指導は、本来裏でやるべきものであって、番組本編でやるようなものではありません。

 

審査員になれる芸人、なれない芸人

お笑いの審査員って普通は(よほど権威に憧れでもない限り)あまりやりたくないでしょうね。年齢・芸歴がある程度までに達してたらいざ知らず、今のM-1のようにまだまだ現役バリバリで演者とそう齢も離れていない芸人が審査員をやるというのは、視聴者の反発なんかも含めてかなりのプレッシャーでしょう。まあ、そこを考えると、今はいわゆる師匠クラス芸人や漫才師以外のタレントが完全排除されて、同じランクの芸人が並べられているのでかなり楽にはなったでしょうが。

審査員をやることの抵抗感というのは、「演者」から「評価者」になってしまうという点にあります。自分は人を笑わせることが仕事なのに、笑わせるヤツを評価するというのは特殊な立場になってしまうわけですよ。例えば明石家さんまが島田紳助からM-1審査員に誘われて断ったのもそれが理由でした。さんまほどのお笑い芸人ですら「俺は人を評価するほど偉くない」と断ったのです。

もっとも、これは芸人の美学であると同時に、少しずるくもあるわけです。そもそも『M-1』は、漫才を盛り上げることと、いつまでもくすぶってる芸人を諦めさせるために創設された賞レースで、そこには誰かしらエライ芸人の審査が必要なわけですから。松本人志だって最初はしぶりつつも、兄貴分の紳助から言われて断れるわけもなく、審査員に名を連ねたわけです。ちなみに、私の知る限り、松本人志は歴代審査員の最年少記録ホルダーのはずです。

 

ビートたけしと松本人志

では、改めて芸人を審査できる芸人ってどんな芸人なのかと言うと、当たり前の話ですが、まずは一旦トップグループにまで登り詰めた芸人ですわな。分かりやすいのは、ビートたけしと松本人志です。たけしは『ひょうきん族』が終わった後、40代にして「文化人」「えらい人」になってしまいました。現役の芸人ではあっても非常に特殊な立場にあったわけです。そしてそれまでにも著書なんかで、お笑いを客観的に語っていました。松本人志も同様で、M-1審査員をやる前から高いところからお笑い界を分析したり芸人を評価したりしていたのです。

彼らが「お笑い語り」をしても許されるのは頂点に立ったからであって、「たけし」「松本」という名前そのものがすでに称号だったからです。中途半端な芸人がお笑い語りをやったところでクソサブいだけですが、彼らの語るお笑いは鋭く、面白いわけですよ。特に松本人志は、さんまが「テレビタレントの神様」扱いされるのと対照的に、「お笑い求道者の神様」扱いされ、M-1では演者が「松本に何点つけてもらったか」を話題にします。

 

お笑いスキル以前に人間性の問題

さて、『ytv漫才新人大賞決定戦』の時点で31歳だった粗品はどうでしょうか。ダメなんですね、これが。

皆が必死で番組をエンタメとして成立させるべく、審査コメントに小さな笑いを入れようとしたら「スカしたな」(冗談で逃げたな、の意)と否定。さらには裏で、別の審査員や演者と喧嘩。プライベートな通信も自分の配信で晒し。

自分が正しいと思うのなら、哲夫がラジオで何を言ったところで、「文句なら日テレに言って下さい」とでも言って放っておけば良い。喧嘩する必要なんぞないわけです。エルフ荒川から謝罪(?)の間接LINEがあったことなんて、配信で晒すようなことでしょうか。

さらに粗品は哲夫に対して「大しておもろいことも言わへんくせに」みたいな批判をしていましたが、ここが身の程を弁えてない子供だと言うのです。面白いか面白くないかを判断するのは視聴者であって、同じ審査員と言う立場にある貴方ではありません。一方、哲夫の「粗品のコメントが長かった」というのは、一般視聴者の誰もが感じてたであろう番組の感想を代弁したに過ぎません。

つまりこの人、お笑い芸人の前に、やって良いこと悪いことの分別がつくような人間性ができてないのですよ。子供なんです。

ついでに言わせて頂くと、そもそも女性芸人限定の賞レースに興味を持つお笑いファンなんて少数なんですよ。企画自体がゲスいから。担当プロデューサーがどれほど熱く語ったか知りませんが、基本的に女性芸人をバカにしていないとこんな番組を作るはずがありません。話題性がほしいから粗品に白羽の矢が立っただけのことです。

粗品が本当に道理を分かっているなら、番組そのものを否定した上で、それこそ後輩芸人の今後のために自分の配信で本気の審査・指導をしてやれば良いだけのことです。であれば粗品もかっこよかったんですけどね。

 

ディスり芸に堕ちてしまうと元には戻りにくい

「(プロレスではなく芯を食うやり方で)人をディスること」を芸としてしまった以上、なかなか元には戻れないでしょうね。「粗品は使いづらい」という空気ができてもう1年以上経ちますが、純粋なお笑い芸人として扱われることはもうないのではないでしょうか。お正月に『ミリオネア』に出てましたが、次彼を地上波で見る機会はなかなかないかもしれません。そうなると、「霜降り明星」ファンにとっては気の毒な話ですね。是非、ミキ亜星にもっと叱られてください。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました