この間、『ファミ通』を買ったら「歴代優良ソフト1500<上巻>」と称した、要するに過去の評価の高かったゲームのクロスレビューもズラズラ~っと再掲載して1冊の小冊子にまとめた付録がついていた。
ちっともったいない気もする。付録じゃなくて、単行本にしたって結構売れるんじゃないだろうか。
それはともかく、入院中ヒマだったんで読んでいたのだが、やはりクロレビの批判の的になっているクロレビ自体の面白みのなさが年を追うごとに顕著になっていると思われた。
『Dの食卓』『エネミーゼロ』等の開発者である飯野賢治が浜村通信との対談でクレームかましてたけど、基本的には小生も全くの同意見。
近年のクロレビ見てたら、まあとにかく偏差がないこと。「8点均一」なんかも結構あるんだから。
特に小生みたいに、一般人と感性がズレてしまっているプレイヤーにとっては、8点均一みたいな点数はほとんど役に立たないのである。
このことについて浜村通信は、
影響力が大きくなりすぎてばらつきのある点数をつけにくくなった、主観をなるべく排除している
といったことを理由としてあげてたんだけど、だったらもう「クロス」なんてやめればいいではないか。
一つのゲームをわざわざ4人が批評するってことは、「そこにはそれぞれの趣味・感性・主観がありますよ」ということが前提になっているはずだ。
その4人がそれぞれ、「なるべく主観を排して」愚にもつかない論評を書くことに何の意味があるのか、甚だ疑問である。誰か1人が「大人の評価」をすればそれでいいじゃん。
ファミ通はゲーム情報雑誌としてずっとトップを走ってきたわけで、その影響力は確かに大きかった。だがそのゲーム情報は批評する相手であるゲームメーカーから提供してもらわなければいけない。そしてテレビゲームは世代を追うごとに大作を作れるメーカーが限られるようになった。大きな影響力を持ってはいるが、メーカーの機嫌を損ねて情報を出し惜しみされると、そもそも雑誌として成り立たないのである。
編集長自らがこんなことを言うなんて結構な勇気だとは思うんだけど、早い話、忖度してますよってことなのだ。
さてさて、小生が気になる歴代の主要作品の評価を見てみると、
SFC『スーパーマリオカート』32点
SFC『ストリートファイターIIターボ』36点
SFC『ゼルダの伝説 -神々のトライフォース-』39点
SFC『クロノトリガー』34点
SFC『ファイナルファンタジーIV』36点
SFC『ファイナルファンタジーV』34点
SFC『ファイナルファンタジーVI』37点
PS『ファイナルファンタジーVII』38点
小生がFFシリーズの最高傑作だと思っている『V』がSFC3作の中で最低点なんですな。マリオワールド、FFV、クロノトリガーに8点以下をつけるなんて私としてはちょっと考えられないんだけど、そこはそれこそ主観の問題として良いとしても、この3作品がストIIターボにも負けるのかよ(笑)
ちなみに小生のストIIターボの評価は6点です。
VIIを含めてFF4作を見てみると、クロレビっていかにもという感じの壮大さが好きなのだろう。
といってVのファンがシステム重視派かと言えば決してそういうわけではないと思う。だってVもストーリーは秀逸だからね。
ただ、他のに比べればこじんまりとまとまり過ぎてる感は確かにあって、まあ小生なんかはそこもまた好きなところではあるんだけど、クロレビとしてはあまりお気に召さないようである。
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