初投稿日2017/9/6 引っ越しの際に読めなくなっていたのをずっと放っておいたんですが、余計なタグを削除して読めるようにしました。また、当時のプリウスPHVはマイナーチェンジ前でまだ4人乗り仕様でした。2019年8月現在のプリウスPHVは5人乗りに仕様変更されています。その辺、ご了承ください。
リーフの連続航行距離が向上。それによって…
航続400km、かつ7年前より充電設備が格段に増設されたとなると、相当購買者の幅が広がることになります。
400kmはカタログ値として、補正して300kmだとしても、東京-大阪間を途中1度の充電で走りきることになります。(もちろん、ギリギリは怖いので+1回くらいはするのが普通でしょうが)
これでピリピリするのは、価格帯がほぼ同じの新型プリウスPHVということになるでしょう。
無印プリウスではなく、わざわざプリウスPHVを買う人は、電気自動車が好きな人、燃費が気になる人ということになるはず。その時に日産新型リーフの影がちらついたら、そりゃ気にならないはずはないですね。
充電器をフル活用できるか
航続300kmと言えば、平均的な日本人の用途で、電欠に怯えることはまずありません。そして、地味ながら大きなメリットとして、自宅に設置した充電器をフル活用できるということにもなります。
初代PHVだとスッカラカンの状態からの満充電でも1時間半、深夜電力帯の残りの6時間半はケーブルが挿さっているだけの状態です。明日100km乗る予定でも20km分しか充電できません。
「いや、私は毎日50km程度しか乗らない。新型プリウスPHVは60km走れるんだからPHVで十分だ」
なんて人もいそうですが、ここが面白いところで、そういう人こそリーフに乗るべきでしょう。
プリウスPHVのエンジンはいつ動く?
考えてみれば当たり前のことで、50kmしか乗らない人にとって、PHVに積んであるエンジンは全くのムダになってしまうわけです。
私が新型PHVに試乗した時も、充電切れは当然ながら、アクセルをぐっと踏み込んでもエンジンはかかりませんでした。それだけモーターの性能が向上したことを意味するんですが、「だったら搭載エンジンはいつ動くのか」という大きなジレンマが生まれます。
少なくとも、私の乗り方だと1ヶ月に1度もエンジンは動くことはないはずで、遠方に出かける際も、途中に充電設備があればさらに確率は減ることになります。エンジンを積んでいる以上オイルは入れておかなければいけないけど、そのオイルは時間とともに錆びていく……というのは何ともバカらしい話。
そして、当ブログでは再三言っていることですが、新型プリウスPHVの性能がかなり向上したとは言え、そもそもエンジンを積んでおらず、黄金の重量バランスで異次元の走りを実現したリーフとは比較になりません。スペック表に載らない、乗ってみないと分からない性能がリーフにはあります。
さらには定員が4人と5人という違いは、子供のいる家庭では大きな壁になりそうです。
気になるのはやはりバッテリーの劣化
…とこのままではただの日産信者と思われそうなので、リーフに都合の悪いことも書いておきます。と言っても過去にも触れていることですが。
プリウスPHVもリーフも、モーター駆動ということは、バッテリーの劣化とともに航続距離が短くなっていくということです。
私の乗っている初代PHVも購入当初は20km程度だったのが、今では同じ乗り方で16km程度。5年で2割劣化していることになります。
PHVはぶっちゃけ、バッテリーが完全アウトになってしまったところで、「ちょっと重いプリウス」として乗れば良いのですが、完全EVであるリーフはそうはいきません。300km走っていたのが5年後に2割劣化するとすれば240kmになるわけです。
この程度の劣化は保証の範囲外なので、実費を出したくなければそのまま乗るしかありません。そして、この数字が「十分」なのか「不足」なのかは乗り手の用途と感覚によるでしょう。いずれにせよ、覚えておく数字ではあると思います。
ちなみに、初代リーフのバッテリーを保証外で交換した場合、メーカーは一応非公表にしているのですが、どうやら70万円前後でできるらしく、私は思っていたより安いと感じました。発売当初はバッテリーだけで百数十万かかっていたはずですが、量産効果でここまで安くできたのでしょうか。
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