昨今の国内の酷暑は、「暑くてかなわん」のレベルを超えるものがあります。
例えば、男性が日傘を差すなんてことは平成時代には考えられませんでしたが、今では普通の光景になりつつあります。
例えば、昔は学校のプールの授業と言えば、寒くて唇を紫にしているヤツが何人かいて当たり前でしたが、最近は暑すぎてプールの授業ができないという事態になっています。
このように、最近の暑さはすでに生活様式や文化を変容させつつあるわけですよ。
そして、それだけでは済まず、このままでは地球は人類が住めない惑星になってしまうのではないか?あるいはそこまでではないにしろ、居住可能地域が著しく制限されて、少子化対策どころの話ではなくなるのでは?と言った、スケールの大きな危機感を持つ人も多いでしょう。
ところで、テレビのある番組で2040年だったか忘れましたが、温暖化が進んだ未来の生活様式なんてのをやってましたが、こういうのもまたいい加減なところがあります。というのも、「20◯◯年、小学生でもサングラスをするのが当たり前に~」などとやっていたのですが、これは温暖化とは直接関係がありません。今の温暖化が太陽の活動活発化によるものならこれも正しいのですが、そうではありません。今の温暖化はCO2の増加や、仮にそうでないにしても”地球都合”のものであって、日射量が増えたわけではないのです。なので、「気温が高くなったから」といってサングラスをする意味はなく、逆に今でも十分日射量はあって目を守る意味はあるのですが、サングラスをするなら今の時点でやっておけば良いのです。
結局CO2は地球温暖化の犯人なのか
地球温暖化と言えば、「本当にCO2(二酸化炭素)が犯人なのか」と「そもそも本当に温暖化しているのか」という2つの論争があるわけですが、おそらく、私としては「おそらくどちらも本当なのだろう」という蓋然的な結論を持っています。「蓋然的」と言うのは、最終結論ではないということ。なんせ私は無知なのですから、評価をする立場にはありません。なので、多分CO2が原因なんだろうなとは思いつつ、そうではないという立場の人を「陰謀論者」呼ばわりすることもありません。本当はCO2は関係ないという可能性だってあるのですから。
ハッキリ言えば、この2つの命題「CO2犯人説」と「そもそも地球温暖化してるのか」については答えを出さなくても良い話なのです。
と言うのも、現実として我々日本人(やヨーロッパ人)は、命の危機を感じるほどの暑さに苦しんでいるわけで、それが年々加速しているからです。
仮にCO2が温暖化の原因ではないにしたって、省エネ志向は無駄になることがありません。省エネ志向とは、なるべく電力を使わずに発電所の負担を減らすこと、エアコンの排気を減らすこと、車の排気を減らすことなどでしょう。これらの努力はやればやるほど生活が効率化され、エネルギー消費を抑えることができます。CO2が原因でなくともそれはストレートに我々のメリットになるわけですよ。
水冷式クーラーの話
前回、屋内でも使える「水冷式スポットクーラー」を紹介しました。
これは、既存のスポットクーラーと違って暖気を排出しないために屋内でも使えると言う優れものです。難点は、水が温まっていくので、数時間おきに水を交換しなければいけないという点。
ではこの水の交換を必要をなくすにはどうすればいいでしょうか?あるいはこの水冷システムを大規模化したら都市全体に利用できるのではないでしょうか?
まあ、水冷式クーラーの話は偶然であって、こういうことを考えているのは、ちょっと前に書いた
からの流れなんですがね。
↑のブログでは、結局都市温暖化に対抗するには、日陰を作るという極めて原始的な方法が最も手っ取り早く、そのついでにペロブスカイト太陽光発電パネルを敷けば一石二鳥だよね♪ってなことを書いています。
その発展形として、(あくまで思考実験として)「じゃあそもそも人間の活動空間を地下に埋めてしまえば良いのではないか?」という発想が出てくるのが自然かと思います。
まあ、発想はともかくとして、現実にはそんなことできないんですけどね。今よりはるかに大規模な地下空間を作ったら、地盤がゆるゆるになって地上には何も造れないでしょう。何より費用がえげつないですね。そんなことをするくらいなら、それこそ地上にたくさんの「屋根」を設置するなり、局所的にドーム化する方がずっと合理的でしょう。
ここで大事なことは、「日陰も地下も涼しい」という事実です。
なぜ洞窟は涼しい?
春や夏に洞窟や鍾乳洞に入ったことがあるでしょうか。
入れば分かりますが、かなりひんやりしてるんですよ。それはなぜかと言えば、単に「日陰だから」ではありません。洞窟は当然山(あるいは崖)の中にあるものですが、それを囲んでいる土や岩が冷たいからです。
我々が「暑い」と感じている熱媒体は空気です。空気は温度変化が激しく、気候の特徴がもろに出ます。夏は暑く、冬は寒いという当たり前の法則を作っているのが空気です。
一方で、夏の暑さも冬の寒さも、そのピークは太陽の日照量ピークとは1ヶ月以上遅れています。それは、主として、空気よりもはるかに熱容量が大きく温度変化が遅い水(海)の温度が後からピークを迎えるからです。
山を形成する岩や土も同様。熱容量は水より小さいとは言え、空気とは比べものにならないほど大きく、その絶対量もハンパではありません。何より、海水のように流動しないので、深ければ深いほど1年を通して温度が安定するようになります。
我々が酷暑に喘いでる間も、地下や洞窟は「涼しい顔」をしているわけですよ。
じゃあ地下空間を利用すればいいじゃん!
こういう発想から、私はAIと会話を始めました。
地下空間は夏でも涼しく、冬でも温かいんだから、これを利用しない手はない!既存の地下空間にパイプを這わせて熱媒体を通して地上に施設と循環させればエアコンになるやないか!
ドヤ顔でこれを提案したところ、「もうやってます」とのこと。
そりゃまあ、私がいくらIQ53万とはいえ、誰かは考えついてますわな。
それにこのやり方はおそらく、結構限界が低いんですよね。地下には下水道やライフライン用の空間が膨大にあるにしても、気体である「空気」を利用している限りはあっという間に温まってしまうでしょう。と言っても、そもそも流体ではない固体を利用する(新規で無理やり穴掘ってパイプを通す?)ことはできません。
であれば、残るのは液体ですね。液体と言えば……そうです、アレです!
「暗渠」エアコンシステムで消費電力を激減!
幸いなことに日本には、「暗渠」がクソほどあります。暗渠とは、自然の川に蓋をしたもので、要するに都市の中で地下を流れる川のことです。川に流れているのはもちろん「水」という液体です。
この水という物質は、同じ体積で比較すれば、空気の800倍以上の質量、比熱で言えば3000倍以上にもなります。暗渠は天然で24時間かなりの勢いで供給される超高性能熱媒体であるわけですよ。
具体的には、この暗渠にパイプを折りたたむように平面的に這わせて、清潔な水か何かを通して地上の施設に運んでしまえば、夏ならマイナス熱(冷房)、冬ならプラス熱(暖房)として利用できます。
利用の仕方にはバリエーションがあって、エアコンと統合してしまうというのが手っ取り早いでしょうね。要するに、室外機を水冷式にして、その熱媒に暗渠の水(で温度調整されたされた水)を使えば良い。
エアコンの消費電力のほとんどは、ヒートポンプと呼ばれるコンプレッサーに使われますが、この方法を使えば、そもそもコンプレッサーを使わずにただ空気を循環させるだけの期間が結構長く発生するでしょう。すると、必要な消費電力は、水を循環させるためのポンプとエアコンの室内機のファンだけで、「ほぼタダ」みたいなものです。
それだけでは追いつかなくなってコンプレッサーを使うようになったとしても、消費電力は約50%抑えられると考えられます。

これはGrokに作らせたグラレコですが、ややデタラメが混じってます。まあ、ないよりはマシってことで。
ドヤ!やっぱりワシ賢いやろ!
とAIにすごんだら、やはり「それもやってます」とのことで落ち込みました。
ただし、まだまだ試験運用レベルの段階だそうで本格的な運用には至っていません。そこにあるのは技術的な壁よりも、権利やルールなど運用上の問題があるらしいです。
しかしながら、一般の民家ならともかく、データーセンターや大規模な商業施設なら、契約なんぞシンプルなものだから、どんどんやれば良いと思うんですよね。なんせ、何のデメリットもなしに、CO2削減が出来て、日本のエネルギー問題をかなり有意なレベルで軽減してくれるんですから。
この投稿では、ペロブスカイト太陽光発電と言う最新技術の紹介と同時に、「日陰を作ろう」という超アナログな手法も提案しています。エネルギーにも興味があるんですが、同時に既存技術の効率的な流用にも大変興味があるわけですよ。
「枯れた技術の水平思考」と言うのは、かつて任天堂の開発技術者だった故・横井軍平氏の言葉ですが、実はまだまだ利用できる既存技術はあるんですよね。
政治の世界を見れば、やれ年に何度も「海外視察」に行くクソ地方議員だったり、「消費税減税」と称して無駄な仕事を作ったり、企業の挑戦を阻む官僚だったり、そういうのが目立って腹立たしい限りです。
目下、あちこちで大規模な水害が起きて大変なことになってる日本。そんな無駄遣いする金があるなら、川の掘削でもなんでもやれよ!
……という政治の話をし出したら止まらなくなるのでこの辺で。




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