少子化対策の壁(1)~経済対策で何とかなるのは出生率1.8まで~

政治・経済
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「出生率を2以上に」は無理ゲー?

政府が提示した「少子化社会対策大綱」。その具体的な対策の妥当性はともかくとして、注目したいのは出生率1.8という数字です。

 

 

出生率1.8だと結局は減少。2以上に上げて行かないとダメだ。

とある識者はツイートしていました。

当ブログが少子化対策に熱心であることは、読者の方ならよくご存じかと思いますが、私が目論んでいるのがちょうど出生率1.8くらいなんですよ。

その根拠は多分に感覚的なものではあるんですが、政府や自治体の経済面からのサポートで可能なのがそのくらいまでだろうと思うからです。

 

例えば今、子供をもうけている夫婦が全て2人ずつがいるものとします。彼らが本当はもう1人ほしいんだけど、経済的事情により作れないのだとしたら、政府が援助をしてあげることによってあと1人ずつ子供が増えることになります。つまり、2⇒3ですから、1.5倍。すると出生率は2を超えることになります。めでたしめでたし。

が、ことはそれほど単純だと思えないんですよね。

例えば「すでに子供が1人いて、あと1人ほしいと思うインセンティブ」と、「子供が2人いて、あと1人ほしいと思うインセンティブ」にはかなりの差があると思うんです。

この2つの違うインセンティブを比較すると、圧倒的に前者の方が大きいと思うんですよね。後者は、晩婚化が進んでることもあって、単純に「もういい、しんどい」となっちゃう親も結構いると思うんですよ。

ちなみにうちは、子供が2人いて、あと1人作れるならほしかったけど、経済的事情や年齢のこともあって諦めたクチなんですけどね。

で、子を持つカップルのうち、3組に1組があと1人ずつ産んでくれれば、出生率は1.8を上回ることになります。これなら十分いける数字ですよ。もちろん、行政の対策次第ですが。

 

…とここまで書いてググってみたら、こんなニュース。

「希望出生率」ね。なるほど。じゃあやっぱり1.8くらいなんでしょう。この希望出生率はこの後の話にも深く関わってきます。

 

そもそも結婚しない

もうひとつ、大事な要素が「未婚率の上昇」です。

一部の例外を除いて、子供を作るためにはまず結婚しなければ話になりません。「デキ婚」は例外に含みませんよ。実質的に覚悟の上でってケースがほとんどでしょうから。

ところが、この30年ほどで結婚しない人が急激に増えているのです。

未婚率推移グラフ

『読売新聞オンライン』より。

 

この結婚しなくなるという現象の原因も「女性の経済的自立」「個人尊重」など様々考えられますが、何にせよ、昔ほど「家庭を持つ」「子をもうける」ことに価値がなくなったとは言えるかもしれません。そして少子化対策、つまり「子供を増やす」という命題は、この急激な未婚トレンドの波に抗って、あるいは若者に結婚させるということを含めて課せられた、結構な難題なのです。

 

本当は簡単な「出生率2」

でも、「出生率2」ってやろうと思えば実は簡単なんです。

今国から毎月支給されている「児童手当」が、3歳未満で15,000円、3歳以上中学修了までが10,000円(どうでも良いけど、スタートが誕生なのに、終了が学年末って、早生まれってとことん損だよな)となっていますが、これを「20歳まで毎月5万円」にすれば良いだけです。子供1人産んだら1200万円もらえるってことなら、皆喜んで子供を作るでしょう。希望出生率である1.8を上回ろうとするなら、この程度はしなくてはいけません。

しかも税金なんて必要ありません。国債にすれば、物凄い利回りで債権者と国庫に還ってくる超優良金融商品です。

でも日本はしないんです。なぜかは知りませんが。

「育児・教育のための行政サービス拡充」とかなんやらで、誤魔化しながらやっていくしかないんですよ。

維新の吉村大阪府知事が総理大臣にでもなれば話は変わってくるでしょうが、そうでない限り、財務省とのせめぎ合いの中でちょっとずつ勝ち獲っていくことになるでしょう。

 

で、実現できそうな数字が1.8。

もっと重大な少子化の原因

 

総理大臣が吉村さんか誰かになったとして、出生率2が達成できたとしましょう。それでも「下げ止まり」なのであって、子供が増えていくわけではありません。

じゃあ2より上を目指すにはどうすれば良いのか?

……って言うと、これは物凄く深い問題になりそうです。

2程度までは経済支援で何とかなるけど、それ以上は、もっと動物としての本能みたいなものが関わってくる大きな壁があると思ってるんです。

 

例えば、先進国の成人男性の精子を調べてみると、70年代から40年足らずで半減しているんだとか。皆さんも聞いたことがあるはずです。日本人は特に少なくて、欧米人の半分程度しかないそうです。

精子の量が減少する要因としては、食事、化学物質、運動不足いろいろと唱えられていますが、私は「平和で豊かになったこと」と「男女平等思想が発展したこと」も大きな要因ではないかと思うんですよ。

 

長いので一旦区切ります。

次回は、「男は社会に必要ない」「女性化する男性」「出生率低下は長期的には勝手に下げ止まる」「でも最終的に人間のオスは絶滅するかもね」みたいな話をする予定。

 

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