【犬のしつけ】パックリーダー論はなぜ女性に受け入れられないのか(1)

シーザー・ミランは酷いことをしている?

最近またケーブルテレビ契約をして、シーザー・ミランの番組を観始めています。

シーザー・ミランと言えば「パックリーダー論」であり、パックリーダー論と言えば「犬は家族なのに主従関係なんて!!」とヒステリックに反応する一部の宗派が存在します

しかしながら、シーザーのしつけ手法をどれだけ観ても、強権的あるいは高圧的なところは全く見受けられません。彼の言う基本的なところは「飼い主の不安や緊張は犬にそのまま伝わってしまうから、毅然と穏やかにしていなさい。すると犬も穏やかになる」ということであり、少なくとも番組を観ている限りは全くその通りです。

「犬と人間の間に、王様と家来のような主従関係なんて要らない!」「パックリーダー論は体罰だ!」と騒ぐ人たちは、彼の番組を観たことがあるのでしょうか?

どんな凶暴な犬でも体罰など一切使わず、毅然とした態度で犬を落ち着かせる彼の手法は、どこにも暴力性が見当たりません。もちろん番組では相当編集されていますから、実際には多少の体罰は施されているかもしれませんが、限られたものでしょう。むしろ、彼のやり方は「いかに体罰を使わずに犬と信頼関係を築くか」が根幹にあるように思えます。

個人的に言えば、この基本理念はシーザーに教わるまでもなく当たり前のことだと思っています。(あくまで基本理念だけで、シーザーの持っている技術が超人的であり、私なんぞにマネできないことは言うまでもありません)

当ブログでは、パックリーダー論にアレルギーがあるらしいある女性のドッグトレーナーを俎上に上げていくつか投稿しておりますが、後半では、「どうやらパックリーダー論は女性にウケが悪いらしいが、なぜなのか」を考察します。


私の犬飼育歴

その前に。

ちょっと前にツイッターでも聞かれて答えたのですが、私のことを少々。
私の犬の飼育歴は計7頭。そのうち1頭が大型犬、自分が主体的に飼育した(つまり、自分が飼い主であった)犬は4頭です。親戚の犬も含めると、割と犬まみれでした。

犬のしつけについて強く意識し始めたのは、今うちに同居している1号犬を飼い始めた時からでした。と言っても「なぜ自分は犬のしつけがうまくいかないのか」というのがきっかけではありません。それとは正反対で、「なぜ皆犬のしつけができないのか」でした。

それまで飼っていた犬は、散歩と言えば外を歩き回るのが主体で、公園に行くとしても「立ち寄る」程度でしたが、今の一号犬からは公園に一定時間滞在するようになりました。その理由は、一号犬を飼い始めた時には今の家に住んでいて、今の家には近所に大きな公園があったから、でしょうね。とにかくその時からよその犬(とその飼い主)を観察するようになったのです。

一号犬は無駄吠え一切なし、攻撃性ほぼゼロ、人も犬も噛んだことがありませんし、全く怖がりもしません。知らない人にも名前を呼ばれたら飛んで行くほど人懐っこく、社交的です。

何か特別なしつけを施したのか?いいえ、全く。私は自分が当たり前だと思うやり方で犬と同居していただけのことです。



公園に行ってみて分かる、犬のしつけができない人の多さ

ところが、公園で会うよその犬たちは様々な問題を抱えていました。無駄吠え、攻撃性、極度の怖がり、食べ物の好き嫌い、ハンドシャイ。私にとっての「当たり前」はよその犬にとって特別だったりするわけです。例えば、「爪を切る」という私にとって当たり前のケアも、多くの飼い主は自分でできません。

そこから、「私がやっていてよその飼い主がやっていないこと、あるいはその逆」を主眼に観察するようになったわけです。当ブログで書いていることは、当然ながら私のしつけ手法に概ね問題がないという前提で、「私がやっていて毒飼い主がやっていないこと」「私がやってなくて毒飼い主がやっていること」をまとめているに過ぎません。

その一つひとつは過去に投稿しているのでどうぞご覧ください。

私が飼ってきた犬の数も平均よりは多いと思いますが、しつけに着眼して観察してきたよその犬については数えきれないほどのサンプルがあります。……というウソを私がついている可能性も、読者の皆さんには残っているわけですが、もしそれが本当であれば相当に強力な根拠となるんじゃないでしょうか。

ここでは、私も賛同しているパックリーダー論が受け入れられない人がいるのはなぜかを論じます。

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