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「タバコ嫌い」は正当な権利だが、「タバコを吸う奴嫌い」は差別。

喫煙女性 文化
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追いやられる愛煙家

2018年のこと。家族を動物園に連れて行って驚いたんだが、完全禁煙になっていた。喫煙所すらない、「完全禁煙」である。この動物園は数年かけて喫煙所を段階的に減らしてきたのだが、まあとりあえず1か所あればそこで吸えるんだから、世の流れとしてそれは甘んじて受け入れよう。が、完全撤去はないだろ!敷地内禁煙なので、一時退園して駐車場で吸うこともできないし、路上もダメ。いやいや、

ここまでする必要ありますか?家族サービスで疲れたパパの、ほんのひと時の休息すら奪ってしまうのですか?

 

「タバコを嫌うこと」と「愛煙家を嫌うこと」を区別せよ

タバコに関しては「しかるべき規制」はあって当然だと思っているし、タバコのポイ捨てするヤツからは1万円の罰金を取っても良いと思っている。しかしながら、嫌煙家の話には「迷惑かどうか」の基準を超えたイデオロギーみたいなものを感じざるを得ない。

ある嫌煙家のブロガーは(もちろん氏だけではないが)、
「人生を損するだけだからやめた方がいいw」
と草付きで説く。こういう人の話には、タバコの話以外でも全く説得力を見いだせなくなる。

「タバコは迷惑だからやめろ」と言うのは正当な権利である。しかし「人生損するだけだから」「金と時間と健康の無駄遣いだから」と言うのは全くの大きなお世話である。

煙をもくもくと上げながら『竜馬がゆく』を書いてる最中の司馬遼太郎や、『ラピュタ』を描いている宮崎駿に「人生損だからw」「金と時間のムダだからw」と禁煙を勧められるか?

 

タバコの健康被害とは?

タバコは、血流を制限して落ち着かせたり、セロトニンやドーパミンの分泌を促したりなどいった具合に脳に作用する。タバコがなかったら『竜馬がゆく』も『ラピュタ』も生まれなかった可能性だってある。藤子不二雄も手塚治虫も鳥山明もすぎやまこういちも、皆愛煙家である。私の最も尊敬する人物の一人であるムツゴロウさんこと畑正憲氏も、トークの際はずっとタバコを指に挟んでいるほどのヘビースモーカーだ。

健康面においては、昨今は「タバコと肺がんは関係がない」とすら指摘されるようになった。明石家さんまは1日に80本吸うが、病気ひとつしないらしい。萩本欽一は1日に120本の超ヘビースモーカーだと言う(今は知らないけど)が、『24時間テレビ』で史上最高齢のマラソンランナーとして70kmを完走したことを憶えている人も多いだろう。

が、そんなこともどうでも良い。病気になるもならないも自己責任だからだ。そして仮に健康被害がないとしても、それが不快という人がいれば、そういう人の近くではタバコを吸わないというのがマナーだろう。

問題は、こういったモラルを持たない人と、モラルを持つ持たないに関わらず愛煙家を貶める思考回路を持つ人がいることだ。

 

タバコを吸う人は人間終わってる?

数年前の話だが、夏に子供を連れて花火大会に訪れた帰り、見物客で道路がごった返す中、歩きタバコをしている不届き者がいた。それを見た若いカップルの男の方が、「こんなとこでタバコを吸うなんて非常識なヤツ」と言ったところ、女の方は「タバコを吸ってるって時点で人間終わってるけどねw」と口から漏らした。

この女性いわく、タバコを吸ったらその時点で人間は終わってるらしい。

 

誰かこの女に教えてやればいいのだ。

お前が子供の頃に喜んで観て、時には名作認定までした『ドラえもん』や『となりのトトロ』は、お前の言う「終わってる人間」が創り出したものだと。

お前が朝から晩まで、後生大事に触り倒すそのスマホは、先人たちがタバコの煙の中で頭をフル回転させて築きあげた技術の結晶なんだと。

……などと本気で憤慨しているわけではない。見た感じ20歳前後の女性で、ハッキリ言えば子供だ。私だってこのくらいの齢にはいろんな勘違いをしていたのだ。

 

食品にもタバコと同率の税金をかけろ

だが、30歳40歳、あるいは政治を動かしているもっと上の世代となると話は別だ。

「タバコを吸ってるような連中からはいくら税金取っても罰は当たらない」という愛煙家蔑視は歪んだイデオロギーであり、差別である。

他人に迷惑がかかる?だったらルール違反を犯したヤツからのみ高額の罰金を取れば良い。

健康を害して医療への負担が増す?だったら米や砂糖、その他菓子類は、軽減税率どころか「生活習慣病税」としてタバコと同率の税金をかけるべきだ。(ちなみに、砂糖はタバコ以上の毒、と断言する医師もいる)

 

魔女狩りをしたがる人間の心理

人間は弱い。弱いがゆえに、自分よりも劣る人間を探して(作り出して)「魔女狩り」をしたがる。自分が努力して上を目指すより、誰かを貶めて相対的に自分の立場を上げる方が手軽なのである。

最近ではれいわ新選組による特定党員の除籍騒動が記憶に新しいが、「コイツは魔女、焼き殺して良い」というレッテルをペターン!と貼って皆で攻撃するのは、物凄く楽な上に、この上ない快感でもあるのだ。非常に恐ろしいことだが、これが社会的動物である人間の持つ業である。

まとめ

というわけで、愛煙家の私が「終わってる人間」かどうかは、このブログの過去記事をよく読んだ上で判断してくださいね♪

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