【新型コロナ】歯医者さんって消毒薬をドラッグストアで買ってたの?【イソジン】

イソジン 医療・健康
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消毒薬ってな~に?

まずは概論的に。

ポビドンヨードとは消毒剤のことで、その有効成分はヨウ素です。「イソジン」という名前でよく知られています。

私の世代だと子供の頃、怪我をしたといえば「赤チン」を塗られたもので、町をあるけば必ず膝に赤チンの跡がある子供がいたものです。

しかしいつしか赤チンは使われなくなり、傷の消毒と言えばオキシドール(マキロン)という時代がありました。赤チンは刺激が強いからということらしいのですが、オキシドールだってめっちゃ沁みます。

さらにオキシドールに代わってスタンダードとなったのがイソジン(ポビヨンヨード)で、これは刺激が非常に少ない優れものです。

が、さらに時代は変わり、「怪我したからってむやみに消毒するな」が今日の標準になりつつあります。

その理由は、そもそも消毒は、ターゲットとなるばい菌やウィルスのみならず、体を守ってくれる常在菌や皮膚細胞にまでダメージを与えてしまうから、です。だったら十分な洗浄をするだけで良い、という考え方なわけですわ。

うちの老犬に褥瘡(じょくそう)ができた時も、「イソジンなんかで消毒した方が?」と獣医に聞いたら、「いや、かえって治りが遅くなるので洗浄液で洗い流すだけにしてください」と言われました。

さて、吉村知事のイソジン報告について。

 

口の中のウィルスが減るに越したことはないのでは?

「イソジンは殺菌はしてもウィルスは殺さない」というデマツイートを先の投稿で紹介しましたが、イソジン(ポビドンヨード)はウィルスを不活性化する性能を持ちます。が、イソジンうがいでコロナを予防出来たり改善したりできるかは今のところ分かりません。

「イソジンを使わないうがいはどうなのか」についても分かりません。吉村知事に落ち度があるとすれば、まさにここ。

また、
「イソジンで口の中が消毒されてしまったから、ウィルスの反応が出にくくなっただけではないのか」
という指摘がありますが、たしかに、この研究におけるPCR検査のタイミングはどうも明示されていないらしいので、そこはハッキリすべきではありますね。

しかし、うがいの3時間後にも検査結果に影響する、つまり本来陽性なのに陰性という結果になってしまうとなれば、それはそれで少なくとも「イソジンうがいによってかなり長時間口腔内の衛生が保てる」ということの証明になるわけで、ウィルス保有者でもイソジンを使うことによって飛沫感染を広げることを予防し得るってことになるんですよ。

 

結局うがいに風邪予防効果はあるの?

ちょっと前まで、うがいは風邪予防法の定番でした。特にイソジンのようなうがい薬を使うことが推奨されていました。ところがここ10年ほどでしょうか、そもそもうがい自体にさほどの意味はないという医学的な見解がスタンダードになり、あまり重要視されなくなりました。私も「うがいにさほどの効果なし」論者の一人です。

いくらうがいをしても、ひとたび増え始めたウィルスの増殖を止めるのは簡単なことではなく、うがいに効果があるとしても「うがいし続ける」ことができない限り、さほどの意味はないのです。

 

イソジンが効くかどうかは「持続時間」次第

イソジンに希望があるとすれば、いわゆるデンタルリンス的に、喉にある程度成分が残ったまま、長時間にわたって消毒し続けてくれるかもしれないという点です(私の観点では、ですよ)。イソジンの特性のひとつに、「殺菌効果の持続性」があるのですが、これはあくまで「イソジンの成分が残っていれば」の話であって、洗い流されてしまっては多分意味がありません。

ということは、うがいの後、イソジン成分が喉にある程度残るかどうかが大きなポイントになりそうです。イソジン成分が残ってさえいれば持続的殺菌能力が発揮されるので、特に、あるお医者さんが言うように、風邪の中でも新型コロナは特に口の中で増えやすいというのが事実であれば、ひょっとしたら効果はかなり期待できるかもしれません。

口腔内のウィルス増殖を抑えられれば、必然的に喉の奥のたまり場のウィルスも少なくなり、さらには肺にウィルスが到達する可能性も低くなります。とすれば、最も怖い(というかそれ以外は怖くないんだけど)重症肺炎を予防する効果が期待できるわけです。

さらに先述した通り、たとえ感染していても口腔内さえ清潔にできていれば、自分の飛沫による他人への感染を予防する効果もかなりありそう、となります。

イソジンを使い過ぎてはいけない…その代わりに

ただし、感染の確定していない人が日常的にイソジンうがいをする場合は注意が必要で、毎日複数回のイソジンうがいを長期間続けていると、甲状腺への悪影響が懸念されます。吉村報告でも、あくまで「コロナが改善される可能性」を示唆しているだけで、「感染予防」とは言っていません。

メーカーは公式には否定していますが、その殺菌(消毒)成分から考えると、いわゆるデンタルリンス系の商品が新型コロナウィルスの除去にも効果がありそうだという見解を持つ歯科医は多いようです。

……てなことをインフルエンサーが書くと、これまたドラッグストアの棚から消えることになるんでしょうが、1日の訪問者が1桁の当ブログにおいてはそんな心配は一切ありません。

この手の商品も、その消毒効果が「その時だけ」なのか「持続的」なのかがポイントになりそうです。

ただ、いずれにせよ、私はどの方法も特にお勧めしているわけではありません。

イソジンうがいは施設に入っているような高齢者には今でも結構使われていますが、ご老人は唾液の分泌が悪い上に嚥下(飲み込み)の能力も低くなっていて、誤嚥性肺炎を起こしやすいのです。その可能性を少しでも減らすために、薬剤に頼って口の中を清潔にするという方法も有効であるわけです。

が、若い人なら十分の唾液を分泌する能力がありますから、日頃からガムを噛んだり飴を舐めたり酢昆布をチュパチュパしながら歩いていれば良いんですよ。

唾液をどんどん分泌して、汚いものは塩酸と消化酵素の海である胃に送り込んでしまう。

これを心がけていれば風邪系の感染症予防効果のみならず、口臭や歯周病の予防にもなりますし、間接的には心臓病の予防にもなると言います。

利用できるものは何でもしましょう。例えば、市販のお弁当にはたいてい梅干しが入ってますよね。あれを最後まで残しておいて、お弁当を食べ終わった後に梅干しを口に含みます。これを3分くらいかけて口の中でモニュモニュしながら食べます。梅干しのクエン酸が口の中を消毒してくれますよ。

 

歯科医師会が吉村知事にクレーム←おかしくない?

さて、今回の吉村イソジン報告を受けて、ここぞとばかりにアンチ維新・アンチ吉村が元気づいていますが、ついに歯科医師会までが。

Yahoo!ニュース
 
「うがい薬発言で現場混乱」 大阪府歯科保険医協会が吉村知事に抗議(毎日新聞) ...
https://news.yahoo.co.jp/articles/831bb7e4e06da72f34f61ef24624e3bcdbc78706
 大阪府内の歯科医師ら約4200人で構成する府歯科保険医協会(小澤力理事長)は6日、新型コロナウイルスの感染対策として、吉村洋文知事が消毒効果のある「ポビドンヨード」を含むうがい薬の使用を府民に呼び

「瞬く間にうがい薬が市場から消え、最も多く使用している歯科医療機関でさえ手に入らなくなっている」

とのことですが、これって何かおかしくありませんか?

プロの歯医者さんもイソジンはドラッグストアで調達していたということ?

いずれにせよ、一般消費者が自由に購入できる市場が、プロ用途の供給を圧迫しているということは事実のようで、だとしたら、流通システムに問題があるということでしょう。もし歯科医がドラッグストアにイソジンを買いに行ってるのだとしたら、ドラッグストアはプロ用途への供給不足が予見できた上で商品を棚に並べてるってことですよね?

その責任の一端は地方自治体の長である吉村知事にもあるにはあるだろうけど、
いやいや国政は?
歯科医師会は?
ドラッグストアは?
それぞれに責任があるのでは?

そしてこの行動をもって吉村知事を責めるということであれば、もし大阪府が本当にコロナに効くアイテムを発見したとしても、相当長い期間それを発表できないってことになるわけですよ。

となると、やはり現状のシステムがおかしいのであって、様々な立場の人同士が話し合って、備えておかなければならないはずです。

歯科医はイソジンを使う。その消費量は多少のブレがあったとしても相当安定的であるはずなので、その分の生産量は確保し、一般用とは別の流通で供給するようにする。歯科医師会と薬剤メーカーでこのことについて協約を作り、場合によっては行政に介入させる。今回のイソジン、あるいはかつてのトイレットペーパーやマスク等、急激に需要が高まって供給が間に合わなくなるような現象については、マイナンバーカードでも何でも使って購入制限を施す。

…てなことをやるべきじゃないんでしょうか。

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