ドラクエXIがシリーズ最低である16の理由(8)~まとめ及び今後のドラクエを考える~

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ドラクエXIパッケージ ゲーム
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私はドラクエXIが嫌いだ

ドラクエXIは売れました。PS4、3DS合わせて300万本を突破してるというのですから、大いに売れたした作品です。加えてプレイヤーの満足度も高い。ですので、私が何と言おうと、ドラクエXIは【商業的にも】【顧客満足度的にも】間違っていないのです。だから「お勧めしない」と言うことはありません。やれば面白いと言う人の方が多いと思います。

しかし、私はドラクエXIが大嫌いです。

私は大きな意味でゲームに感動を求めていて、その感動って上っ面のストーリーではないんですね。
最近で言えば、マリオオデッセイゼルダスプラトゥーンメタルギアソリッドVもそうです。ちょっと古くはトライアルズフュージョンなんかも。そこにはクリエーション=新しいものの創造があり、「ゲームはまだこんなに楽しませてくれるのか」と感動させてくれます。クリエイターの意地やプライドが感じられます。

プライドを捨てたクリエイターに面白い物が作れるはずがない

それがドラクエXIには全くありません。
ドラクエXIの中にある「ドラクエ」はもはや骨ですらなく、分厚い皮下脂肪の一部です。ドラクエXIの骨にあたるのは、使い古されたRPGの手法であり、そこに「安っぽいドラマ」「なんとなくドラクエっぽい感じ」という贅肉をベタベタと張り付けられてこのゲームは作られている、と私は思います。ガキからオヤジにまで媚を売って、結局スッカスカのドラクエになってしまったXIに、熱く語るべき要素がどこにもないのです。

あれほど好きだったドラクエですが、XIでは寝落ちの記録を作ってしまいました。どのキャラよりも私がラリホーにかかってしまったのです。

ドラクエ4フィギュア

ドラクエXIよりはマシだったFFVII

私はかつて、スーファミからプレステにプラットフォームを移して初めて製作されたファイナルファンタジーシリーズであるFFVIIをプレイした時に、
「なんじゃこれは!事あるごとにムービー見せられて、やりたくもないミニゲームやらされて、しかもこれまでのようなプレイヤーの個性が出るプレイの幅もなくなってる。こんなのFFじゃない!」
と憤慨しました。

しかしドラクエXIをプレイした今では、あのFFVIIでさえよく出来ていたと思えるようになります。少なくとも新しい物を創ろうという気概だけは感じられました。

ドラクエXIは古き良き要素を捨て去った上に、新しいものも何一つない、ただ、「ドラクエ」というネームバリューだけを利用して惰性で創られた作品だと、私は結論付けます。

じゃあ、どうすりゃよかったの?

冒頭で例示した作品の中で、『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』『メタルギアソリッドVザファントムペイン』この2つには大きな共通点があります。

それは、過去作のドラマ性を捨て去ったという点です。

ゼルダは攻略法の順序が全く決まっていない「完全なオープンワールド」のため、連なったストーリーをそこに重ねることができません。よって、お話としては薄っぺらいものになっています。ほんの一部ではありますが、「こんなのゼルダじゃない」と批判されているポイントでもあります。

今一つのMGS5も同様、冗漫とも言えるほどドラマ性の濃かった前作から180度方針転換、こちらも物語を捨ててオープンワールドというシステムが満喫できるようなゲームになっています。

両作は世界的にきわめて高い評価を得ているのは皆さんご存知の通り。

アクションゲームと非アクションゲームという違いはありますが、非アクションであるドラクエでも、システム的に煮詰められる余地はいくらでもあるでしょう。

ロトの伝説の起源というプリミティブなお話なのですから、ドラクエIIIがそうであったように、キャラクター依存型の具体的なドラマではなく、壮大なスケールの話を描けばよかったのです。

キャラクター依存しないということは、セリフは極端に少なく、ムービーも最低限しか必要ありません。その代わりにシステムが幅広く作れるという利点があります。

ドラクエ5フィギュア

ドラクエのクリエイター陣は総替えすべき

というようないちファンとしての提言をしたところで後の祭り。

今後もドラクエがナンバリングタイトルを発売し続けるのかどうかは分かりませんが、やるならメインに据わっている3巨人、堀井雄二、鳥山明、すぎやまこういちは総とっかえすべきじゃないかと思います。

堀井雄二がゲームデザインをする意味はすでに皆無です。淡路島に帰って町おこしに励んで頂きたい。
鳥山明はオファー次第でちゃんと仕事をするでしょうが、今となっては鳥山明の物まねができる絵師も複数いるので、本人の年齢も考慮して拘る必要はありません。
すぎやんはすでにアラナイ(四捨五入して卒寿)という高齢で、無理やり現役を続けても今作のようなトンチンカンな楽曲提供は今後も酷くなっていくでしょう。なにより、昔のように自身でドラクエをプレイしているということも考えにくい。個人的にすぎやま節は大好きなんですが、おそらくこれもかなりマネしやすい作風だと思います。

海外ではいまいち評価が芳しくないドラクエシリーズ。しかし、海外なんぞクソ食らえ、日本人が楽しめりゃそれでいい!でも今のままじゃ日本のファンが楽しめていたドラクエも死んでしまうでしょう。
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