ウォーキングデッド・シーズン9の感想

スポンサーリンク
スポンサーリンク
テレビ

久しぶりにウォーキングデッドについて。
ネタバレありです。

シーズン7の“ニーガンインパクト”でいろんなものを失ったTWDファンですが、シーズン8でとりあえずはスッキリ(しない人も多かったでしょうけど)。

そしてシーズン9へ。

最終話ひとつ手前での衝撃展開。ツイッターではファンが悲鳴を上げていましたが、私は“ニーガンインパクト”が強烈過ぎて、もう何観てもあまり驚かない不感症になってしまいましたよ。

そして、最終話の謎の音声受信……。

スポンサーリンク

俺、『トーキングデッド』が嫌い

あ、その前にいろいろ書きたいことが。

まず、シーズン8が終わってから、初めて『トーキングデッド』観たんですよ。観といて言うのもアレですが、こういうの嫌いなんですよね。まだ放送中のドラマの出演者出してそのドラマについてあれこれ言わせるの。昔フジテレビでやってたNG大賞で、まだ本編もやってないドラマのNGシーン放送してたの思い出しましたよ。

んで、シーズン9は、始まる前から「リック退場」のお知らせ。そんなのする必要ありますか?

必要、あるんですね、製作側には。

ゲスい話題作り

大人気ドラマであるウォーキングデッドですが、それでもシーズン5を頂点として、そこからは視聴率がずーっと下降線だとか。シーズン5ってことは、もう随分昔にピークを過ぎてたってことですね。

すると、新規ファン獲得よりも、今いるファンを繋ぎとめるためにあれこれと話題を呼ぶような戦略を採りたくなるのでしょう。トーキングデッドも、重大な予告も、その一環。

ドラマそのものの値打ちを下げてでも話題にしようとするその姿勢はゲスそのものです。ニコニコ笑ってリックと抱き合うニーガンなんか見たくないんですよ!

でもやってたら観てしまいますやんか。

おさらい:TWDは世界史である。

当ブログでは以前に「ウォーキングデッドは概ね世界史を再現している」みたいなことを書いた覚えがあります。すなわち、ウォーカーという大災害によってリセットされた文明をどう取り戻すかの物語である、と。

世界が変わってしまった後、残された人々は家族単位でバラバラになり、その家族同士が衝突と融和を繰り返しながらコミュニティーを形成していきます。初めての大きなコミュニティー同士の衝突が総督(ガバナー)編で、ここらへんがシーズン4。

それまで物語の恐怖の対象は、ウォーカーやその他の疫病でしたが、ガバナー登場以降は明確に「人間」に移ることになります。つまり、「自分たちが生きていく」ためのリソースが「誰かを殺す」ために使われるようになるわけです。

その後に「終着駅」という得体の知れない施設にたどり着き、そこでは同じ人類を「収奪する対象」としてしか見ず、モノを壊すように殺す集団がいました。これは言わば奴隷貿易みたいなものでしょう。

終着駅を打破したリック一行は、アレクサンドリアという街にたどり着き、「この世界」になってから初めて「文化的な生活」に触れることになります。そこは分業による産業らしきものがあり、安全で、豊かな街でした。

そこに現れたのがあのニーガンです。ガバナーのコミュニティーが国家だとすると、ニーガンは複数の国家を統べる帝国の“皇帝”となるでしょう。それに対しリック率いるアレクサンドリア、エゼキエル率いる王国、ゴミ山、オーシャンサイドが連合国を形成し、君臨する皇帝を打倒、帝国を崩壊させるというのがシーズン8。

どこまでも膨張しようとする皇帝ニーガンはヒトラーを模したものと思われます。ニーガンとヒトラーでは思想や政治手法にやや違いはありますが、「アイムニーガン」「ハイルヒトラー」という合言葉には通底するものがありますね。

 

そのニーガンを打倒してようやく世界が平和になるかと思いきや、連合国同士の間にも小さな摩擦が生じてうまくいきません。これが冷戦になるでしょうか。

ミショーンを中心に連合国間の取り決めを明文化しようという動きが出てきますが、これが言わば第二次世界大戦直後の国連であり、ミショーンのやっていることは国連憲章の作成ということになります。

が、冷戦がホットウォーになる前に、「ウィスパーズ」というこれまでとはずいぶん毛色の異なる敵が登場。これまでリック達が戦う理由の根底には、「富の奪い合い」という実に原始的で分かりやすい行動原理がありましたが、ウィスパーズとの対立は趣が完全に違います。価値観や生活様式が全く異なるコミュニティーとの衝突です。リックの仲間達が殺られてその首を並べらて晒される様子からすると、イスラム原理主義によるテロってことになるんでしょうね。

シーズン10が最終章?

となると、次のシーズンでウィスパーを打倒すればそれが本当の最終回にもなりそうなんですが、中華のプーさんや、独裁者エリンギ総書記みたいなのが現れてダラダラ続くなんてこともあるんでしょうかね。

そこは「リック退場」がどういうものだったのかによるでしょう。あれが本当の退場だとしたら、シーズン10で終わりにするのは実に中途半端です。あの描写を見る限り、リックは死んでいませんから、どこかで復帰という可能性も十分ありますね。

すでに原作とは登場人物の面で条件がかなり変わってきていますが、例えば、

ニーガンが何らかの形でリックを探し当てて連れて帰る。ついでにドワイトも。さらにやっつけ退場状態となっているマギーも加わり、彼らが一丸となって、ウィスパーを打倒。もちろんニーガンは殉職

ってな展開?

仮にダラダラ続くとしても、やっぱり観ちゃうんでしょうね。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました