ローラの“政治的発言”~「何を言ったか」より「誰が言ったか」が評価される世の中

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言論 政治・経済

政治を理解する者だけが政治を語りなさい

茂木健一郎やウーマン村本が、お笑い芸人が政治を語ることが「文化レベルが高い」みたいな感じに認識していることが全く分からんのですよね。

それは、かなりコアなお笑いファンとして「お笑い芸人はお笑いをやれ」と言うのもあるし、同時に「政治には政治の知識を持つ者がやるべき」と言うのがあるんです。

議会制民主主義の意義

現行、独裁でない国は多分全ていわゆる“民主主義”であって、その手法は、国民から数十万人に1人くらいの割合で代表者を選出して政治を委任するというもの。

それは、「法案ごとに1億人の採決なんて採ってられない」からだけではなくて、政治をやるにはそれなりの知能が必要だから、平均的国民よりかなり上位の知能を持っている人に任せましょうよってことでもあります。

例えば、「A国と仲良くする」という方針(何らかの法案)を採った場合、A国と敵対するB国との有効度は下がります。B国は地政学的に重要な国であり、おろそかにはできません。といって経済面で依存度の高いA国と親密になることもまた重要。どちらを選びますか?

例えば、消費税の是非についても、「大根の値段が上がる!」だけじゃなくて、消費税が安定財源として極めて優秀な側面を持つのは事実だし、と言って消費税が上がると購買意欲が下がり国全体の景気が下がり、結果税収だって下がっては意味がないではないか、いや消費税も国民に還元する金だから使い方次第で景気は上がる、みたいな議論が展開されることになり、その議論の中に参加できるだけの知識や情報処理能力が必要になってきます。

このような話において、私を含めて多くの国民は無力なんですよ。何も知らない、何も分からない。だから、「この人なら人格も知能も十分だろう」という人を選挙で選ぶことになるわけです。

 

で、ローラは?

という話。

『カエルの楽園』の予言?

私は以前、姉妹ブログで百田尚樹氏の『カエルの楽園』を読んだ感想を「ローラにならないために」という副題で投稿しましたが、タレントのローラの政治的発言で「ローラがローラになった!」と著者の百田氏のテンションが上がっちゃってるわけですよ。

ざっと説明すると、架空の国「ナパージュ」で、歌って踊って難しいことを何一つ考えずに毎日を過ごす女性・ローラが、お人好しな法律と性善説的外交論を無邪気に信用して、悲惨な最期を迎えてしまうという話。

百田氏は、特に何も考えず「ローラ」という名前を使ったらしいんですが、私を含めて、読者の多くはやはりタレントのローラさんを頭に思い浮かべたんじゃないかと思います。

言論は「何を言ったか」じゃなくて「誰が言ったか」で評価される

残念ながら、世の中の言論は、「退屈な正論」より「センセーショナルなデタラメ」の方が支持されるし、「無名な人の金言」よりも「タレントのバカな一言」に“いいね”が付くようになっています。

松竹芸能のお笑いコンビTKOのネタに「私はローラになりたい」と言う傑作があります。ダンディーでいかにも高収入のナイスミドルが、実はSNSにハマっていることが分かり、「私はローラになりたい。空やランチの写真を上げるだけでたくさんの“いいね”がもらえるローラになりたい」という、思いっきり皮肉の効いたコントで、私も大好きなネタです。

このコントが趣旨は、「何を言ったかよりも誰が言ったか」で情報の価値が決まってしまうということ。どれだけ人格があろうがどれだけ賢かろうが、まずは人気がないと発言権はないということ。

 

で、ローラは?

という話。

タレントが政治的発言をしたっていい!だけど…

私としては、タレントが政治的発言をしたり、政治家になったりすることそのものには反対しないんです。かつて政治は(本来の意味での)貴族がやるもので、成功したタレントはいわば「新興貴族」なわけで、成功した分自分がボランティアとして国民に奉仕しようという意識を持っても当然だろうと思うからです。まあ、中には中途半端なタレントが政治家経由で再びタレントとして再起する例もありますが。

もちろん、その際は十分な勉強が必要になるでしょう。タレントだから悪いことはしないだろうという人格面である程度の保証はあるにしても、知性は別ですから。

で、おバカで売っていたローラにどれほどの知性の裏付けがあるというと、私の知る限りほとんどありません。

ではなぜ「おバカ」であるはずのローラにこんなことが可能になるのかというと、彼女が美貌に恵まれたからです。

美貌に恵まれて生まれてくるということは、財産や名声に恵まれ、さらには政治的発言力まで得られる、というお話でした。

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