第3次世界大戦に備えて憲法9条を考えよう。

自衛隊のヘリ 政治・経済
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イランとアメリカの対立で第三次世界大戦が起きるかもしれないんですって。怖いですね。

しかしこのご時世、どうやって世界大戦になんて発展するんでしょうか。偉い人に教えてもらいたいものです。

仮にそんな事態になったとして、日本はどうなっちゃうんでしょうか。……てなことを考えると、いや、そんな想定をしなくても、日本の国防において考えなくてはいけないのが憲法9条です。

憲法9条とは何か?

一言で言えば、「日本が絶対に戦争をできないようにするルール」です。

度合いは違いますが、日本と同じ敗戦国であるドイツやイタリアにも同趣旨の条項が存在します。

つまりは、戦勝国から押し付けられた法こそが憲法9条というわけです。

さて、憲法9条が語られる際に抜け落ちがちなのが「主権国家」という概念です。主権国家とは何か。Wikipediaで調べてみると、

1.国家政府に優越するような権威が国内にも国外にも存在せず、
2.国家間関係は基本的にアナーキーであると想定され、
3.治安維持を担う警察、安全保障・防衛を担う軍など「暴力装置」を独占した諸国家がたがいに対峙し、
4.各国が国民経済(経済的自立性の確立)をめざし、
5.各国が固有の文化や価値、イデオロギーを確立して競いあう

とあります。
ここで大事なのは特に1~3で、要約すると「世界と言うのは基本的に無法地帯で、その無法地帯で個々に独立した共同体こそが国家であり、独立を維持するためには自分で自分の身を守る必要があるんだから軍事力を保持するのは当然だぜ」ということです。

この点において、「戦力を保持しない」ことを憲法に明記された日本という国は、いまだに主権国家(=普通の国)と名乗ることすらできない状態にあるわけです。

自衛隊は“できちゃった戦力”

さて、今の日本国憲法を作ったのは実質的にアメリカですが、アメリカは日本を完全な属国とするつもりだったのでしょう。アメリカにとっては地政学に極めて重要なポジションにある日本を「アメリカ合衆国の出張所」にして、「俺たちが守ってやるからお前らは自衛のことなんて一切考えなくて良い」としたわけです。

ところが舌の根も乾かぬうちに、朝鮮戦争が勃発。アメリカの戦力もその絶対量が心配になってきます。「おい、お前ら、せめて在日米軍くらいは守れや」ということで「警察予備隊」が結成されることになり、これが後の「自衛隊」になります。なし崩し的に戦力を持っちゃったわけですね。

現行憲法を作った当のアメリカは、おそらく日本の憲法そのものになんぞ興味はないでしょう。むしろ「なにこれ、なんで未だにこんなの守ってんの?」なんて思ってるかもしれません。

アメリカにとって大事なことは、太平洋周辺の軍事的主導権であり、自国が大枚はたいて外国(日本)に自国軍を駐留させて偉そうな顔をするか、それを撤退させて節約する代わりに主導権を小さくするかという点で考えるわけです。にしても、日本から駐留米軍を撤退させるということはちょっと考えられません。それをやってしまうと、中国・ロシアに「はい、どうぞ」と言ってしまうのと同じことだからです。

自民党は憲法改正のために結党された政党だったはずだが…

話を戻します。
自国を守るための軍事力を持つことさえ禁止する憲法なんて異常だし、そんな憲法があるのに実質的に戦力を持ってることも異常。だったらとっとと憲法改正してしまおうぜ!
という理念で結成されたのが自由民主党です。これがなんと65年も前の大昔の話。憲法改正が党是であり、長年一党で政権を握ってきたのに、いまだに憲法は一文字たりとも変更されていないのです。

改憲のためのハードルの話は面倒くさいので飛ばします。

「憲法9条が日本の平和を守ってくれているんだヨ!」

そもそもこの投稿の趣旨は、「改憲に反対する人、憲法9条が好きな人ってなんだよ!」というもの。

この脈絡だと「右翼」「左翼」というキーワードを使いたくなりますが、これ言い出すとすごくややこしいんで、割愛します。もう言葉の定義が散らかっちゃってますから、別の記事で。

「憲法9条を守れ!」という主張は、イコール「日本を戦争ができる国にするな」「戦後長年平和が守られてきたのは憲法9条のおかげだ」ということです。

ところが、これは完全なフィクションで、日本が長年戦争を経験していないのは、第二次世界大戦という悲惨な体験で世界中が戦争に懲り懲りしていたこと、核兵器が開発されて相互の抑止力が働いたこと、そして何よりアメリカの属国であったことが要因です。

攻めてくる側も「よし、日本に戦争をしかけるぜ……う~ん、でも日本には憲法9条があるからな、やめておくか」なんてなるわけがありません。そもそも憲法9条の存在など知っているかどうかも怪しいし、知っていたところでそれは日本国内の法。他国には関係がないのです。

日本が他国に攻め込む動機はないが自国を守る必要はある

日本が他国に攻めるなんて、そもそも動機がありません。憲法以前に、あの戦争で最も大きなトラウマを背負ったのは日本です。日本中に焼夷弾を撒かれて焦土化された上に2発の原子爆弾を落とされ、罪のない民間人が多く殺されました。何もかも失ったと思ったら、その後世界史上でも稀に見る大復興を遂げ、平和と豊かさを謳歌したのが戦後の日本だったのです。

さらに、WGIP(War Guilt Information Program:あの戦争は日本が悪かったという罪悪感を植え付ける洗脳作戦)という自虐思想をアメリカから叩き込まれたのが功を奏し、これほど戦争を嫌う民族もいないというくらいの厭戦国家になったのです。

しかし、それでも、攻めてくる外敵からは身を守らなくてはなりません。そのために自衛隊がある?いやいや、憲法上「戦力を持っていない」ことになってるんですよ。自衛のための戦争ならOK?それ憲法のどこに書いてあるんですか?この辺が曖昧なまま、国家防衛が運営されてしまっているんです。

極端な思想になると「自衛隊は違憲だから解散させよ」と主張する人がいます。私も憲法を尊重するならそう主張すべきだと思います。しかし残念ながらこの憲法は重視できません。主権国家を自ら否定することになるし、何より自衛隊の存在は既成事実なのです。自衛隊解散論者に「じゃあ国防はどうするんですか?」と聞くと、「戦争をさせないようにするのが外交だ」と答えるわけです。

家に強盗が入ってきたら話し合いで解決するの?

さて、ここがこの投稿のハイライトであり、皆さんも度々目にしたことのあるやり取りだと思いますが、

「じゃああなたの家に強盗が押し入っても話し合いで解決できるのか?」

と聞き返した場合に、こういう連中は何も答えられないのです。「戦争を回避すべく外交をすべし」というのは当たり前なんです。しかし、こちらが一方的に戦争を回避しようとしても、攻め込んでくる国がなくなるわけではありません。軍事力を後ろ盾に好き放題やる国が現実として存在するのです。

例えば、森永卓郎や爆笑問題・太田のように、「だったら死ねばいい」と答えられるなら見上げたものです。ひとつの思想として見事に完結していますからね。それなりに尊重されるべきです。ただし、そのような考え方を私は理解するにしても共感は絶対にしませんし、そんな人たちが多数派になって政権ができたりしたら、その時点で日本は終わりでしょう。

憲法9条は宗教である

干ばつと火山の噴火で作物がまったく獲れん……どうしたものでしょうか、長老。

校長

神がお怒りじゃ。村で飼っているヤギ100頭を生贄として捧げよ。

おお、雨が降った!噴火もやんだ!神の怒りは鎮まったぞ!

校長

そうじゃろうそうじゃろう…

というようなやり取りは原始社会では多くあったと思われます。宗教の原型ですね。生贄を捧げたタイミングと自然災害が収まったタイミングがたまたま同じになったら、あるいは自然災害が収まるまで生贄を捧げ続けたら、情報弱者の人間の脳では、
「生贄を捧げた」【から】「災害が収まった」
と関連付けられます。

「憲法9条によって平和が維持できている」というのはまさにそれであり、信仰です。

戦争に備える=戦争をしたがる、ではない

現金を溜め込んでいる老婆の一人暮らしなら泥棒も入りやすいでしょう。ところが日本と言う家には、監視カメラがあり、よく吠える犬がいて、窓から中を覗くと金属バットも置いてあり、30代のパパもいます。こんな家にいったいどんな泥棒が入ると言うのでしょうか。でも9条信者はこう言うのです。「“争いごとは絶対にしない”というこの家の家訓が効いている」と。

安倍政権下における集団的自衛権にまつわる「解釈改憲」の是非は置いといて、それを新聞で読んだ私の知人である年配の女性は「やっぱり安倍さんは怖い。戦争したがってる」と言いました。「では国防はどうすればいい?」と聞くと、長く黙り込んだ上で「そんなのわかんないけどさぁ」と。

憲法9条が好きな人のバリエーション

改憲に反対=憲法9条堅持派には複数のバリエーションがあります。

・ガチの反暴力主義……攻められても応戦しない。応戦するくらいなら死ねばいい
・日本の力を弱めたい反日勢力

この2つはかなり強固で、そういう思想であったり、そもそも平和が目的でなかったりするので、なかなか外圧で変えられるものではありません。

・ガチの9条信奉者……9条があれば戦争は起きない
・ふんわり平和主義者……せんそーきらい!

この2つは、目的が平和であってもその手段が間違っているので、そこを気づかせれば修正が可能です。いや、簡単ではありませんけどね。

そして修正がしやすいのが「ふんわり平和主義者」であり、「戦争が嫌い」という以外に何もポリシーを持たず、政治について深く考えたこともない人がほとんどですから、教育を施すことで目が覚める可能性は高いわけです。

必要なのは教育

この手の人たちの思考回路によると、誰かが「戦争」と口に出せば、その口の持ち主は好戦的と判断されます。要するに「不吉な言葉を吐くな!」ということであり、その言葉さえ発しなければ悪いことは起きないと思っているのでしょう。

玄関に金属バットを用意しただけで「人を殴りたがってる」とか、あるいは「泥棒が入る想定をすれば本当に泥棒が入ってくる」などと考えると言うこの手の人たちには、「金属バットを置いてあるから泥棒が入らないんだよ」と教えてやれば良いんです。

「警察は銃の所持と、場合によってはその使用を法律で認められた、特別な権力を持つ組織だけど、彼らが『人を殺したいから銃を持っている』と思うかい?警察組織は解散した方が世の中が平和になると思うかい?」と聞いてみましょう。

いやー、しかし、憲法9条に語るのってなんでこんなに気恥ずかしくなるんでしょうね。なんかもうほっぺ真っ赤っかです。

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